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なぜ東大生はボードゲームが好きなのか?

みなさんは東大生が普段どんな遊びをしているか興味ないだろうか。

当たり前のことだが、東大生も遊ぶ。
みなさんが思っている3倍くらいは遊ぶ。
勉強だけしているわけではない。

では、どんなことをして遊んでいるのか?
これも、やっぱり世間一般でいう普通の「遊び」を選ぶ人が多い。

例えば、友達とビリヤードに行くとか。
カラオケに行くとか。
飲み屋に行ってだらだら喋りながら酒を飲むとか。

そんな感じで毎日を過ごしている。
もちろん勉強もしていることを東大生の名誉のために言っておこう。

ここまで見ると普通の大学生活を送っているようにしか見えないが、私は入学してからある点がずっと気になり続けている。
それは、東大生のボードゲーム好きの多さである。

話は変わるようだが、私の出身高校は、公称偏差値で58とか。
実際は52~55くらいが集まっていた印象があるが、それくらいの学校に通っていた。

この環境では、全くと言っていいほどボードゲームの名前を聞かない。
クラスの話題と言えば、当時全盛期だった○○46?48?みたいなアイドルグループや、K-POPグループの新曲やライブ情報、もしくはジャニーズ(旧称)のイケメンたちについてばかり。

私はオタクグループに属しており、これらの話題は全くわからなかったが、代わりに当時はまっていたカードゲームの『遊戯王』について話して日々を送っていた。
部活しているか、ゲームしているかの2択だった高校時代を思えば、そんなもんであろう。

クラスメイトに「麻雀やらない?」とか「チェスやろう!」なんて人は、私含めていなかった。
というか、「ボードゲームってなに?」って人がほとんどだったろう。
「将棋とか?」みたいな答えが返ってくれば良いほうだ。

だが、東大に進学してからは、むしろボードゲームについての話題ばかり聞くようになった。
一番よく聞くのは「カタン」あたりか。

私は大学に進学するまで「カタン」の「カ」の字も知らなかったが、東大生の中では常識らしい。
名前を聞いたことがない人を探す方が難しいだろう。

同じように東大生の人狼ゲーム好きもめちゃくちゃ多い。
隙あらば人狼が始まる。
私が高校生の時は「人狼ゲーム」なんて存在を知らなかった。

「東大生って頭いいんだなぁ」なんて考えていたが、やっぱりここにも文化資本の違いを感じてしまう。
頭いい人は頭のいいゲームをするんだなぁ、そんな感想がよぎる。

だが、実際はそうでもなさそうだ。
私や私の東大生の友人たちは、ポケモンやスプラトゥーンが好きだし、一緒にFPSを遊ぶ機会も多い。
もちろん遊戯王などほとんどのカードゲームなら話は通じる。

趣味や興味はゲームに限らない。
もちろんBTSみたいな韓流グループが好きな子もいるし、ジャニーズLOVEな人もいる。
○○坂46のセンターを一生追いかけている子もいる。

では、東大生とそれ以外の高校生たちとで何が違うのか?
それは、趣味についてどれだけ考えるかだ。

東大生はとにかく考える。
東大の友人とVALORANTというFPSを遊ぶと痛感する。

このゲームはワンミスが命取りになるほどシビアなのだが、なにかミスをすると、必ず「そのミスは○○が原因で起こると思うから、××のように動いて対策をすべきだ」と理由付きで指摘される。
彼らも同じ道を通ってきたのだろうが、それぞれのミスに対しての向き合い方が、しっかりしているのだ。

東大に来る人たちの共通点は、とにかく考えることに対して抵抗がないことだ。
疑念を感じたらすぐに「なぜ?」と深ぼっていくモードに入る。

そして、ボードゲームはいわゆるテレビゲームよりも考える要素が多く設計されていることが多い。
相手の心理を読んだり、戦略を立てたり、そうした要素がボードゲームの醍醐味であるからだ。

ゲーム好きとして、「テレビゲームが考える要素がない」と言っているわけではないことはハッキリさせておく。
ただ、テレビゲームの多くは若年層がターゲットになっているので、あまり考え込ませるようなゲーム性にすると顧客が離れる可能性がある。

一方で、ボードゲームは、その間口のニッチさから、ある程度「思考力がある前提」にしても、客はついてくる。
というか、ハードルが高ければ高いほど面白がる変態が相手なのだから、必然的に難しく戦略性に富んだゲームが増える

考える余地が多いゲームなのだから、東大生の大好物だ。
進学校で、東大で、ボードゲーム好きが増えるのは、こういった理由からだと思われる。

何が言いたいかというと、マンガを読んでいるときも、音楽を聴いているときも、ゲームで遊んでいるときも、全部考える余地があるということ。
思考を回転させる時間が長ければ長いほど、人は優秀になれる。

ゲームは思考のためのトレーニング装置だ。
もちろん、余暇のためにリラックスして遊びたいときもある。
だが、目の前のことに真剣になれば、自然と思考は回る

東大生たちは、何事にも真剣なのだ。
みなさんも、何かについて他の追随を許さないほど真剣になってみる経験をしてみてはいかがだろうか。

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