見出し画像

Pins

僕の所属するToastmasters(パブリックスピーキングやリーダーシップを学ぶことを目的とした国際的なNPO)には、Toastmasters pinというものが存在する。

これは、その個人がToastmastersの会員であることを示すもの。画像の真ん中に移っている青というか紺というかが目立つものだ。僕は、これを2016年1月に最初に入会したクラブであるOsaka Toastmasters Clubでもらった。ま、実際には僕が払った入会金の中にこのピン代も含まれていたわけだけど、とにかくもらった。
でも、実はほとんど使ったことがない。あったとしても確実に片手の指で数えられるくらいしか使ってない。元々こういうもので自分のアイデンティティを確認するようなタイプじゃないというのは大きいと思う。

それは3年前にArea Directorという、数個のクラブのサポートをするArea Directorという立場になったときにもらったArea Directorピン(画像の左側)についても同様。当時はコロナ禍真っただ中でほとんどのToastmasters絡みの活動がオンラインだったこともあったとは思うけれど、これもほとんど着用した記憶がない。

一方で、画像の右側に移っているDivision Directorピン。これは去年の7月にDivision C Directorに就任してもらったものだが、これの使用頻度が他の2つに比べて圧倒的に高い。半年ですでに片手では収まらないくらい着用している。

別に僕という人間の考え方が変わったわけではないけれど、立場上、着用しておいた方が良いかなと感じることが増えたのは間違いない。Area Directorの場合は担当するクラブの数は自分のクラブを含めて5つだったのに対して、今、Division C Directorとしてかかわるクラブの数は25。3年前の5倍だ。それだけ多いと、ピンに意味を見出す会員も多いことは多少なりとも意識していると思う。Area内のクラブだけを対象にしたイベントがそれほどないのに対してDivision内のクラブ向けのイベントはかなり多いというのも一因かもしれない。

だからと言ってどうこういうわけではないんやけど、「関心の輪」以上に「影響の輪」が大きくなっていると感じる機会が多い分ピンをつけておいた方が良いのかなと判断することが増えているんだと思う。

まぁ、Toastmastersにはいろんな価値観の人がいて、それぞれが自分の考えを大切なものとしてとらえている。それらの人たち、そしてそれらの考えを尊重することはToastmastersのCore Valueの一つに掲げられている Respect(ちなみに他の3つは Integrity、Service、そしてExcellence)に直結することで、ついつい自分の考えが唯一正しいと思いがちなhuman being の1人としては、ピンに重要な意味を見出す人の考えを尊重するという意味で、多少なりとも意識が変わってきているのかなと自己分析したりしている。

多様な価値観を尊重しつつ、自分の価値観は自分の価値観としてしっかりと保持し、その価値観に従ってクラブの在り方やミーティングの質や運営方法についてはこだわり続けることを両立させるのが大切なんだろうなと思う。

あなたが大切にしている価値観はどういうものですか?
それに従って妥協せずに進んでいますか?


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?