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堀田カーペットで働いた2ヶ月間

去る12月22日(金)に堀田カーペットでのインターン期間が終了しました。
1週間が経過した今、実家でワンコロを撫でながら、年の瀬らしい収束感を感じ、ひと安心半分、寂しさ半分の気持ちでいます。

インターン期間中には、なかなか発信ができませんでしたが、思考ブレインがずっと稼働している状態で、言葉としてアウトプットしてしまうと、掴みかけているものが指の間からすり落ちてしまう、もしくは言葉にしてしまった時点で思考が固定化されてしまうと感覚的に思っていたからかもしれません。
その意味において、今は安心感を持ってこのnoteを書くことができます。
この2ヶ月間を言葉でまるっと包み、未来の自分に渡せる気がします。

整然と、ときに急いた様子で並ぶ靴たち。
@カーペットなオフィス

2ヶ月前「あり方を知りたい」と、一丁前なことを言いつつ、モラトリアムから抜け出せない私は半分すがるような気持ちで大阪に足を踏み入れました。

最初は「成果としての仕事」に惹かれたと思います。そして、「技術や知識」に支えられているものだと知る。話したり発信に触れたりしていく中で、「考え方や価値観」を受け取る。価値観をどう語り、どのように向き合い、何をするかということが「あり方・存在」です。
滲み届いた堀田さんの「あり方・存在」に手を伸ばしたいのだと思います。

2023年10月20日のnote

コロナ禍以降、たくさんの人に会って、いろんなところに行って、膨大な情報に触れアップデートし続けていました。
SNSをひらけば、何かの賞を受賞していたり、名だたるものからオファーが来てチャンスを掴んでいたり、ゼロイチで世の中に面白いものを生み出していたり。そういう人たちのスピード感はとんでもないです。
それと自分とは違うと、関心がないように振る舞うけど、どこかで強い焦りを覚えている。どこかで自分と比較をして、早くそこに到達しなければ、と考えている。
今思い返すと、そんな悩みがあったように思います。

じゃあ自分は何がしたいんだ?何ができるんだ?はたまた、何をすべきなんだ?と思うと、矛盾にまみれていることに気がつき、嫌気がさすのです。自分が好きだと思うことに疑問を持つし、自分がいいと思っていることが果たして本当にいいのか疑いにかかる。一辺倒で行かない自分に嫌気がさし、自分の中に存在している矛盾が許せない。葛藤を持て余し、自分に都合の悪い自分の声をインプットというノイズでかき消そうとしている。そんな状態でした。

だからこそ、更新され続ける情報に左右されない自分のあり方を定めたいと望んでいたのだと思います。

いつも元気をもらっていた社員さんからのお裾分け🥹

破壊と再生の2ヶ月間

千葉県九十九里で開催された「くらしずく」のイベントから始まったインターン。
最初の1週間は堀田さんの東京〜新潟出張に同行し、数ある打ち合わせやセレモニー、トークイベントなどに出席しました。1週間堀田さんに同行するのは、緊張状態がずっと続く&存在意義を問われ続けている感覚でしんどいものでした。

1週間の出張同行が終了し帰路についているタイミングで、唐突に心のコップが満杯になり、どわっと溢れ出しました。それから数日間は自分のことを考えたり話そうとしたりするとボロボロと涙が出るような不思議な期間でした。(お恥ずかしい話です。変だったなー!と笑い話にして消化させてください)
涙とともに心を纏っていた鎧も溶け流し、ゆっくりと新たに心を覆う膜を再生していきました。
その膜は前よりも丈夫で柔軟で自分らしいものでした。

ショック療法的なアプローチで破壊と再生をしたはじめの7日間と残りの期間。はじめの7日間が契機となり、落ち着きをもって残りの期間で堀田さん及び堀田カーペットを観察でき、自分と向き合うことができました。

結果としてこの2ヶ月は、自分の矛盾や葛藤を受容し、それを肥やしとして自分を耕す。少なくとも耕す準備ができたのではないかと思います。

訪問してくれた①
アナザーたちも②

問い続けることで生きていける

わたしは、正解を求めていました。
「あるべき姿」みたいなものがあると信じ、それを自分にインストールしたいと。
ですが、堀田さんはじめいろんな方とお話しする中で、「あるべき姿」はない。それぞれのあり方があるだけだと気がつきました。

表現が難しいのですが、自分は自分でしかなく、その自分というのは、問い続けることでできていく。問い続けること自体が、その人のあり方であり、問い続けるという行為が、何より大切である。
名詞で表せる正解のあり方はないけど、なにがよりよいのか、なにをするべきなのかを自分自身に問い続けることにその人の魂が宿るのだと気がつきました。

自分の位置が分からなくなって、自分の中のなにを信じればいいのか不安になるときはこれからもあると思います。
だけど、放棄せずに問い続ける限り、必ずその先に光はある、と生を続けるうえでの構えを知りました。
おそらく誰よりも問い続け、模索し、向き合っていると感じたから堀田カーペットに来たかったのです。

会社の近くのたこ一。3回食べた。

最後の1時間

退社前の最後の1時間で、堀田さんと斎藤さんという、新しく入った社員さんの3人でお話をしました。

まず私から2ヶ月間で学んだことの共有を行いました。
あり方に対する現時点での回答、問い続けること、向き合い続けることの先にしか見たい世界はないこと、それ自体が自身のあり方を作っていくことなどをお伝えしました。
印象に残っていること、心が動かされたこととして、建材取材旅での感動、堀田カーペットに関わるたくさんの大人たちとの交流の中での発見です。(堀田カーペットに関わる素敵な方たちの話もいつかしたいです)

堀田さんから伝えてくださった言葉があります。

「はじめのうちは、自分自身の中の矛盾を受け入れられず、葛藤している姿を見て僕自身を重ねてみていましたが、圧倒的な行動力、好奇心、率直に伝えられる素直さ、弱さも強さも持つ1人の人として接するようになりました。なんか最後にいいこと言ってやろうと、手紙書いたりしてましたが、やめました。この2ヶ月で今の僕のあり方は伝えられたと思うし、あり方に迷いながら進もうとしていることも、見てもらえたかなと思っています。対等な立場で接していくべきだとも思いました。あり方は、そんなに簡単にわからないし、ずっと悩みながら探っていくんだと思います。それそのものが堀田カーペットのあり方なのかもしれません。」

そして、堀田さんからの最大のエールともとれる贈り物を。

「最後に1つだけ僕にできることは、内定を出すことかなと思いました。応募もしてないのに、と思われるかもしれないけど、僕は堀田カーペットに入ってくれたらうれしいです。これからいろんな選択をすると思うけど、『保険がある』と思って思い切ってチャレンジしてください。僕は、さこうさんのような優秀な人が、携わりたい、携わるべきだ、と思ってもらえるような会社、業界、環境をつくっていきたいとおもいます。何かあればいつでも連絡ください。心から応援しています。これからも勇気をわかちあえる関係をつくっていきましょう。」

「内定」

堀田さんからの最大で最高のエールだと受け取りました。
本当に私のことを考えて、向き合ってくれたからこその贈り物だと思います。
最大のエールを大切に抱きしめ、明日からも前に進んでいけそうです。

おわりに


堀田カーペットに来たいと思った自分の直感が間違ってなかったと今自信を持って言えます。
はじめは苦しさの原因がわからないような状態でしたが、2ヶ月間を通して自分を受け入れ、自分と向き合う覚悟ができたような気がします。

人が真剣に向き合ってくれる、そのことが相手へ自信を、勇気を与えることだとも知ることができました。

堀田カーペットの社員の皆さんにも本当に暖かく接していただきました。まさかここまでの関係性が作れると思っていなかったです。愛情に溢れた温かい、本当に素敵な人たち。皆さんが楽しく元気にいて欲しいなと思いますし、いい思い出だけもらい去ってしまうこと、すごく悲しいです…。

あと、忘れてはならない大切なこと。
将来お家を建てる時、堀田カーペットのカーペットを絶対敷く!とまじで決意しました!ものづくりの話は全く触れられなかったけど、揺るぎない気持ちで、堀田カーペットの敷き込みカーペットはいいと思います。

2023年も残すところ1日で終了します。(1日?!信じられない気持ち)
今年感じた苦い気持ちを忘れないよう、とはいえ幸せな1年だったと自己肯定して年を越えたいと思います。
みなさま、良いお年を!

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