1984

1984年の前に、ジョージオーウエルの小説「1984」にあるような管理社会が将来現れるかもしれないと雑誌や新聞で話題になっていた。当時の政治情勢では、自分が生きている間はそんなふうにはならないだろうと思っていた。
ところが、最近「1984」が現実になった感がある。
ファシズムの研究をしているアメリカのローレンス・ ブリット教授は、ファシズムの初期兆候として次の14項目を挙げている。「強情なナショナリズム、人権の軽視、団結のための敵国づくり、軍事優先、性差別の横行、マスメディアのコントロール、国家の治安に対する執着、宗教と政治の癒着、企業の保護、労働者の抑圧、学問と芸術の軽視、犯罪の厳罰化へ執着、身びいきの横行と腐敗、不正な選挙 」
今の日本の政治状況に、ぴったり合致するではないか。
総理主催「桜を見る会」では総理の地元、身内関係者が優待され、接待を受けた。
野党が政府を追及している最中に、総理は在京新聞の新聞キャップと会食をした。まさにマスメディアはコントロールされた。 あいちトリエンナーレ2019に対して、審査され採択が決まっていた約7800万円の補助金について、文化庁がこれを覆して全額を不交付にした。芸術軽視と強情なナショナリズムの結果だ。
2020年はなんとかして横暴な独裁政治をやめさせたいものだ。「美しい国」日本が壊れる前に。

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