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【ブンデスリーガ第19節】レバークーゼン 0-0 グラードバッハ

■ 2024年1月27日(土) 18:30キックオフ
■ BayArena (Leverkusen)

日曜日の朝、早めに起きて時差観戦。試合結果のシャットアウトは苦労なかった。前節ホームでアウグスブルクに不覚を喫し、波に乗れないなかでの首位との試合。レバークーゼンは今季まだ負けがないということで厳しい試合になるが勝ち点を持ち帰りたい。

ライツとプレアに代えて出場停止からの復帰となるヴァイグル、ノイハウスが先発。プレアは足の負傷ということでメンバー外に。その他ヴェバー、チュヴァンチャラらも離脱しており苦しい台所事情。一方で福田がリーグ戦初めてベンチ入り。


布陣

ニコラス
スカリー フリードリヒ エルヴェディ
ヴァイグル
オノラ ノイハウス コネ ネッツ
ジーバチュ

前半

グラードバッハはフリードリヒを中央に置いた3バックで、守備時にはオノラとネッツが最終ラインに落ちて実質5バックになる布陣に。本意ではないが相手の迫力を考えればしかたのない対応か。

試合は序盤からレバークーゼンが圧倒的にボールを支配、ほぼグラードバッハ陣内で一方的に攻撃をしかける時間となるが、グラードバッハは深めに布陣してブロックを固め、シュートには身体を張って対応することでゴールは死守する。

ピンチの連続となるが、ニコラスの好セーブやレバークーゼンのシュートミスもあってしのいでいると、20分過ぎくらいからようやく自陣から出て行くことができるようになりいくつかチャンスを作る。

22分には左サイドのネッツがエリア内に進入し切り返してシュートを放ったが惜しくもGKがセーブ。32分にはコネが遠めからねらうが枠の左に外れる。ワンチャンで先制できれば大きいがそこまで甘くはないようだ。結局スコアレスのまま前半を終えた。

意図的にラインを下げ、自陣の深いところにブロックを形成することでスペースを消し、高いモラルで守りきった前半だったが、これをあと45分やるのはしんどい。カウンターからでいいので先制したい。

後半

しかし後半に入るとレバークーゼンがあらためてギアを上げ、ゴールをねらいに来る。グラードバッハは再び防戦一方の展開に。それでも前半に比べれば互いに疲れも出て追いこみが甘くなるところでボールを持てる局面はあるがフィニッシュまではもちこめない。

62分、ハックに代えてライツを投入、ライツはインサイドハーフに入り、ノイハウスがトップに上がった。その後も自陣で守備に追われる時間が長く、セカンドボールもなかなか回収できない。ボールを奪っても起点が低く、自陣を出る前につぶされる。

70分、オノラに代えてライナーを投入、そのまま右ウィングに。このあたりからスコアレス上等のイメージが鮮明になり、ボールを奪っても全体の押し上げは抑制的でブロックを崩さないようにしている印象だった。

79分、ノイハウス、ジーバチュ、コネに代えて福田、エングム、クラマーを投入、クラマーがインサイドハーフに入り、エングムと福田が2トップになる。しかし攻撃をしかけるシーンはほぼなく、終盤に向けて試合は再びハーフコートマッチの様相に。

しかし、レバークーゼンの猛攻を受けながらも全員が集中を切らさずきちんとブロックを形成、ゴール前のシーンでも身体を張ってシュートを止めている。結局スコアレスのまま試合終了となり、首位相手にアウェイで勝ち点1を手にした。

戦評

首位をつっぱしるレバークーゼンに対し、はっきりと守備から入る戦いを選択、やるべきことがシンプルだったからか最後まで破綻なく身体を張ってゴールを守ることができた。もちろんカウンターから先制できていればいうことはなかったが、さすがにそううまくは行かないのはしかたない。

数字を見ればシュート数、4-28、CK2-8、ポゼッション25-75と圧倒的にレバークーゼンが優位。それでもいいという戦い方をしたからこその数字ではあるが、それにしてもこれでよく完封できた。

この試合ではライツが足に問題あったため先発を回避、ノイハウスが久しぶりにインサイドハーフで出場したが、結果的にこれが奏功したと思う。この試合ではライツの勢いやチャレンジより、ノイハウスのクレバーさや技術が生きた。

特に61分、敵FWに裏抜けされ、ニコラスとの一対一になったシーンで、後ろからクリーンにボールを狩ったプレーは素晴しかったし、そのあと雄叫びをあげていたのも熱かった。セオアネ監督のもとで出場機会が減り、移籍の噂もあるが残ってほしい。

福田は終盤の出場でボールタッチも数回のみ。まだなんともいえないが、まずはセカンドから実力で出場機会を勝ちとったことを評価したい。結果を出したい。

ただ、首位相手とはいえこうした戦い方を選択せざるを得ないのがつらく、もう少し選手がそろっていてチーム状態もよければもっと主導権を取りに行くバチバチの試合もできたはずなのにと思った。

まあ、なんであれ今季無得点試合のなかった首位のレバークーゼンを完封しての勝ち点1は価値あるもので、これを足がかりにチームの戦い方を安定させて行きたいが、次節も2位のバイエルンとのアウェイ戦であり、同じような感じの試合になる予感しかしない。

これで19試合を終了して5勝8敗6分、勝ち点は21(1試合あたり1.11)となり順位は暫定12位で変わらず。これ以上の足踏みはできないが、厳しい相手との試合が続く。次節を楽しみに待ちたい。

ゲラルド・セオアネ監督談話

「レバークーゼンで戦うためには非常に高度な守備のパフォーマンスが必要なことはわかっていた。我々はそれをやりとげ、この勝ち点を持ち帰ることになった。アウグスブルクにホームで負けたあと、これはいいことだ。我々は非常に守備的に戦うことを余儀なくされたが、チームがあまり楽しくない課題を受け入れそれをしっかりこなしたことはわかってもらえると思う。我々には優秀なGKがいて、深いところでよく守った。それでもいくつかのチャンスを与えてしまったが、この試合では運は我々の側にあった」

敵だがシャカはつくづくいい選手だと思った。

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