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【ブンデスリーガ第20節】バイエルン 3-1 グラードバッハ

■ 2024年2月3日(土) 15:30キックオフ
■ Allianz-Arena (München)

土曜日の夜11時半からスカパーでリアタイ観戦。前節首位のレバークーゼンにアウェイでスコアレスドローと勝ち点を稼いだが、今節は2位のバイエルンとアウェイでの連戦。日程がキツいにもほどがあると思うが仕方ない。今節も引いて守ろう。

前節からはコネとハックがベンチスタートととなり、代わりにライツとエングムが先発、おそらく4-1-4-1または4-3-3の布陣だったと思う。


布陣

ニコラス
スカリー フリードリヒ エルヴェディ ネッツ
ライツ ヴァイグル ノイハウス
オノラ ジーバチュ エングム

前半

試合は立ち上がりからバイエルンのペース。グラードバッハは前節に続き自陣の深いところでブロックを形成し守備的に試合に入るが、ひとつ間違うとゴールにボールが入ってしまうエリアで神経を使う展開になる。

いきなりバー直撃のシュートを放たれるなど厳しい局面が続いたが、グラードバッハは前節で守備の自信をつけたか、あわてることなく身体を張って対応する。一方でボールを奪っても起点が低すぎて前に運ぶことができず、自陣からはなかなか出て行けない。

しかし30分を過ぎたころからグラードバッハにもチャンスがめぐってくる。33分には右サイドのオノラからのクロスに敵GKがさわり、ファーに流れたところをノイハウスが拾ってシュートするが敵DFにブロックされる。

34分には再び右サイドのオノラからのクロスにファーから走りこんだエングムが頭で合わせたがファーに外れた。グラードバッハが右サイドのオノラを起点にたて続けにチャンスを迎えたが決めきれず。

しかし、35分、エルヴェディが敵のパスをインターセプト、ジーバチュとのワンツーで裏に抜けゴール右隅にシュートを決める。ワンチャンを生かしてグラードバッハが1-0と先制する。エルヴェディの上がりには驚いた。

しかしこれで本気を出したバイエルンが攻撃のギアを上げると、45分、スルーパスを追ってエリアに入った敵FWにけりこまれ失点。前半終了間際に1-1と同点にされてしまう。アドバンテージをもったまま前半を終えたかったが守りきれなかった。後半勝負になる。

後半

後半立ち上がりの47分にネッツが左サイドからシュートを放つが敵DFにブロックされる。その後は攻守が拮抗する展開になったが大きなチャンスは作れず、一進一退の膠着した時間帯に。

62分、ネッツ、エングム、ノイハウスに代えてライナー、ハック、コネを投入。それにしてもどうしてここでノイハウスを替えてしまうんだろうな。ライナーが右SBに入りスカリーが左へ、ハックはウィング、コネはインサイドハーフに。

一方でバイエルンも選手交代で前線をリフレッシュ、攻勢を強めてくる。守備は集中していたが、70分、右サイドから放りこまれたボールをニコラスがクリアしようとしたが十分遠くまで飛ばせず、これを敵FWに頭で押しこまれて失点、1-2と逆転を許す。

グラードバッハは反撃を試みるが大きなチャンスは作れない。85分、ライツに代えて福田を投入、福田とジーバチュを2トップに置いた4-4-2になったように見えた。

しかし直後の86分、右寄りで与えたFKにファーで合わされてさらに失点、1-3となって試合はほぼ決まってしまう。マークを外してしまいフリーで合わされた。

89分、オノラに代えてラノスを投入、ゴールをねらいに行くが奏功せず、結局そのまま1-3で試合終了。ミュンヘンから勝ち点を持ち帰ることはできなかった。

戦評

押しこまれた序盤を耐え、ワンチャンから先制したところまではよかったが、前半のうちに追いつかれたことで後半はリセットとなってしまい、後半は試合が進むにつれ地力の差が出た試合となった。我慢はしたがリードを守れず失点を重ねる悪癖が出た。

数字を見れば、シュート数11-20、CK5-6、ポゼッション44-56と劣勢とはいえ前節ほどの一方的なスタッツにはなっていなかったが、引きこもらずガチで組み合った分だけ逆に押し負けたというべきだろうか。悪い試合ではなかったが力負けした。

前節のような守勢一方の試合になるかとも思ったが、戦力的に差のある相手に対してしっかり戦い、先制点を奪ったことは進歩。ただそこからのゲームマネジメントは手に余った。むしろ先制せずスコアレスで終盤まで行った方が試合としては勝機あったかも。

これで20試合を終了し5勝9敗6分で勝ち点21(1試合あたり1.05)で順位は13位に後退。降格圏とは勝ち点6しか差がなく、相手が厳しかったとはいえ2試合で勝ち点1は星勘定としてはまったく足りてない。

日程はこのあとポカールのザールブリュッケン戦、ホームでのダルムシュタット戦、アウェイでのライプツィヒ戦と続いて行く。ここからしっかり勝ち点を積み上げて行く局面にしないとケツに火がつく。

アジアカップに行っていた板倉が戻り、ケガ人、病人もオムリンとチュヴァンチャラを除いてほぼ復帰してきているのはグッドニュースだ。踏ん張りどころになるが、ここ乗りきってもセオアネ監督来季はないかもな。

ゲラルド・セオアネ監督談話

「レバークーゼンでは守備の負担が軽くなる時間がほとんどなかった。この試合ではそれはうまくできた。しかしミュンヘンに着て相手になにもさせないということは期待できない。質と動きにおいて彼らはそれを持っている。なにより立ち上がりにそれがわかった。早くに失点していたら全然違った展開になっていただろう。しかしボールを持ったときにしっかり広げることと、うまく守備をすることができた。我々がリードしたのは内容から見れば必然ではなかったかもしれないが、1点を奪えたことはおかしくなかった。後半も面目を失うことはなく引き続きしっかり守れた。もう一度攻撃の波がやってくることははっきりしていた。3失点とももっとうまく一貫して守ることができていたはずなのは我々自身腹立たしいところだ」

手ごたえはあったが今の自分たちの位置がよくわかった試合。バイエルンが白ユニだったのでグラードバッハはスイカユニだった。

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