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【天皇杯3回戦】FC東京 1-1(PK 9-8) 東京V

■ 2023年7月12日(水) 19:00キックオフ
■ 味の素スタジアム

どうしても動かすことのできない予定を入れてしまったため現地観戦はあきらめ、10時半ごろに帰宅してから録画を見始めた。

2011年に東京がJ2を戦ったとき以来の東京ダービー。リーグ戦から中二日となるヴェルディがターン・オーバーを実施してきたのに対し、中三日の東京は週末の浦和戦とほぼ同じガチメン。


布陣

スウォビィク
小泉 木村 トレヴィザン 長友
松木 安部
渡邊 塚川 俵積田
オリヴェイラ

前半

基本的に似たスタイルでボールを大事にしながらパスをつないで押し上げようとするが、さすがにカテ違いかつガチメンの東京にアドバンテージがある。しかしヴェルディもモラルは高く、ボールを持てば果敢にしかけてくる。激しいやり合いになった。

最初のチャンスはヴェルディに。15分、左サイドからのロングスローがスウォビィクの頭を越えてファーに。これに合わされたがシュートはポストをヒットして事なきを得る。失点していてもおかしくなかった。スウォビィクが手で投げるボールの軌道を見誤ったか。

しかし試合全体は東京ペース。20分、左サイドの狭いところから出たボールを受けたオリヴェイラが中央の塚川に横パス。塚川がこれを前に持ち出しエリア手前からシュートを放つとこれがゴール右隅に決まり東京が1-0と先制する。積極的に打ったのがよかった。

さらに26分には俵積田が左サイドからドリブルでしかけエリアに侵入。深いところから中央へ送ったボールに走りこんだ安部がダイレクトで合わせたが枠におさまらず。東京がボールを支配しながらも追加点を決めきれず、1-0で前半を終了した。

後半

ヴェルディが後半から選手交代で守備を強化、東京の攻撃を抑えることでやや前に出るようになる。東京はヴェルディの攻撃をいなしながら追加点を狙いに行く流れになる。

55分、松木のクロスのクリア・ボールがエリア手前にこぼれたところを安部が拾い、隣りにいたオリヴェイラに短いパスを出すとオリヴェイラはダイレクトでシュートを放つがバーを直撃。ここで決めておきたかった。

61分、俵積田に代えて東慶を投入。東慶はそのまま左ウィングに入る。予定の交代か。

すると70分、敵CKに中央でヘディング・シュートを放たれこれが決まる。1-1の試合は振り出しに戻り若くフレッシュなヴェルディに俄然勢いが出る。76分、渡邊に代えて寺山を投入、安部を一列上げてトップ下に置き、塚川が右ウィングにスライド。

残りの時間で勝ちきりたいところだったが、敵も果敢にチャレンジするなか勝ち越し点を決めることはできず、90分をプレーしても決着がつかず延長に。

延長

延長前半、91分に右サイドの塚川からのクロスに東慶がニアでヘディング・シュートを放つがボールは枠に飛ばず。絶好機だったが決めきれなかった。一方でヴェルディにもチャンスがあったが互いに決めきれない。

延長後半からはオリヴェイラに代えて熊田を投入するが決定機は訪れない。118分、足をつったトレヴィザンに代えて木本を投入。結局両者譲らず120分を1-1で終えた。

PK方式

試合はPK戦に。使用するゴールは東京側、東京の先攻となった。東京は松木、木本、塚川、熊田、長友の順にけり、全員が決めるがヴェルディも同様に決め、決着しないままサドンデスに突入した。

6人めになる安部のシュートは敵GKが手に当てるがそのままゴールへ。危なかったがボールの勢いが勝った。寺山、小泉とけりどちらも決めるがヴェルディも決めきって譲らず。

9人めの東慶も決め雄叫びをあげる。東慶はさらにゴール裏を煽ったうえスウォビィクと固くハグ。するとヴェルディの9人めのシュートをスウォビィクが止め、長い試合の末にようやく決着。東京がラウンド16への進出を決めた。

戦評

全体としてはボールを支配し先制もしたが、その後のチャンスに追加点を決めることができず、後半に追いつかれて長い時間を戦うことになった。延長にも決定機はあったがやはり勝ち越せず、互いに9人がけるPK戦でなんとか次のラウンドにコマを進めた。

シュート数15-9、CK2-3、ポゼッション63-37と内容的には東京だったが、ダービーらしく互いに意地でも譲らない試合となり見ごたえがあった。勝たなければならなかったが、120分でドローはある意味フェアな結果だったかもしれない。

ラウンド16は8月2日に熊本との対戦、会場は熊本のホーム・スタジアムとなる。しかしその前に中三日で鹿島とのリーグ戦があり、鹿島も同様に延長、PKを戦っており条件は同じというものの、主力を120分プラスPKで酷使したことがどう影響するか心配だ。

鹿島戦のあとは試合のない期間となるので、とにかくあと1試合戦いきってあとのことはあとで考えるしかない。トーナメントであり次のラウンドに進んだことがすべてという試合だった。

評点

[評点はドイツ式(最高1~最低5)]:
スウォビィク(4) 敵のロングスローに幻惑された。
小泉(3.5) 集中を切らさず仕事をやりきった。
木村(4) アカデミー出身として負けられなかった。
トレヴィザン(4) いまや東京の大黒柱に。
長友(3.5) 熱く戦った。
松木(4) もう少し前で見たかったがやむなしか。
安部(3.5) 走り続けた。移籍は涙。
渡邊(4) PKも見てみたかったな。
塚川(3.5) のびのびやれてる。よさが出てきた。
俵積田(4) もう少しでアシストだったが。
オリヴェイラ(4) 惜しいバー・ショットあり。
===
東慶(4) あのヘディング決めたかった。
寺山(3.5) 熱く戦った。
熊田(4) PKよく決めた。
木本(-) 時間短し。

見終わったら1時まわってた。

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