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【ブンデスリーガ第24節】ライプツィヒ 3-0 グラードバッハ

■ 2023年3月11日(土) 15:30キックオフ
■ Red Bull Arena (Laeipzig)

毎試合この時間帯でやってほしいが他の曜日や遅い時間に日程組まれることが多いよなと思っていたら実際そうらしくグラードバッハのサポが抗議行動をしたというニュースを見た。ほんまそれやと思う。

前節引き分けながら守備に手ごたえがあり、そのうえに攻撃が構築できるかポイントとなる試合。アウェイでの上位との対戦なのでタフではあるが、なんとかゴールを決めて勝ち点を持ち帰りたい。

出場停止のベンゼバイニに代わってネッツが左SBで先発、またトップ下はノイハウスが先発しシュティンドルはベンチ・スタートとなった。GKはオムランもオルショフスキもまだ使えず、引き続きジペルが守ることになった。

ジペル
スカリー 板倉 エルヴェディ ネッツ
クラマー コネ
ホフマン ノイハウス プレア
テュラム

互いに強度の高いぶつかり合いになるが、グラードバッハは前節に続いてやや守備的でリスク管理を優先。ライプツィヒがボールを持って攻め上がるが、中盤でこれを奪って裏返しグラードバッハがカウンターをしかけるパターンが多くなる。

6分にはホフマンがひっかけたボールをノイハウスに送るがシュートはゴール右へ。10分にはテュラムがホフマンからパスを受け、敵のDFにからまれながらも前に持ち出してシュートを放つがGKにセーブされる。チャンスはグラードバッハがむしろ多いが決めきれず。

15分にはスカリーのクロスにテュラムが頭で合わせるがこれも枠をはずれる。ライプツィヒがボールを持つがグラードバッハはしっかりブロックを形成して中央を固めこれに対応する。33分、敵のパスが乱れたところをテュラムがさらってシュートを放つがバーの上。互いにそれ以上のチャンスは作れないままスコアレスで前半を終えた。

後半開始早々の50分には右サイドからホフマンが入れたクロスに中央でプレアがヘディング・シュートを放つが左にはずれる。直後の51分、ドリブルでエリア内に入ったホフマンが敵DFに倒される。

笛は鳴らずそのままプレーは続行されたがVARが介入、OFRの結果ファウルと判定されPKを得る。53分、プレアがこれをけるが敵GKに阻止される。試合の流れを大きく変えたプレーだった。

すると58分、コネが自陣でボールを失い、これを持ち上がられてそのままシュートを決められ失点。0-1と先制を許す。PKを失敗した直後だっただけにダメージも大きく、試合は大きくライプツィヒに傾いた。

70分、敵FWがエリアに入ろうとしたところでプレアが足を引っかけてしまいPKを与える。これをきっちり決められて0-2とリードを広げられる。こっちのPKは入らないのに向うのPKは簡単に入る。プレアが可哀そうだ。

72分、ノイハウスとプレアに代えてシュティンドルとヴォルフを投入。77分にはコネが敵陣でボールを奪いシュートを放つが敵GKにセーブされる。

80分、敵のCKをニアでつながれファーで押しこまれて失点。0-3とダメを押される。アディショナル・タイムにはテュラム、ホフマン、コネに代えてテラロヴィッチ、ヘアマン、フラウロを投入したが流れは変えられず、0-3での完敗となった。

PKが入っていればおそらくはまったく違った展開になっていたと思うがしかたない。プレアはついていない試合になった。敵にポゼッションを譲りながらもカウンターから多くチャンスを作ったが、決めきれずにいたことで流れを手ばなした。

シュート数7-14、CK0-11、ポゼッション34-66とライプツィヒがボールを支配して押しこんだが、カウンターからのチャンスで勝てた試合。PKを失敗した直後に先制を許したのが返す返すももったいなかった。

やっていること自体は間違っていないと思うが、あちらを立てればこちらが的にバランスが整わないまま不本意な負けが重なっている。シーズンも残り10試合、ある程度の結果を出して来季につながる戦いをしないとなにも残らなくなってしまう。

ダイナミックにボールを動かしながら前へ前へとボールをつけて行く戦い方の意図は見えており、それを下支えする守備や技術、トランジションなど細部をしっかり詰めたいところだがなかなか修正されない印象だ。

これで24試合を終えて8勝10敗6分と負けが先行している。勝ち点は30のままで1試合あたりでは1.25と危険水域。順位は10位で変わらず、ヨーロッパ圏の6位とも、降格圏の16位とも勝ち点差は10。あわてることなく勝ち点を積み上げて少しでもいい位置でシーズンをフィニッシュしたい。

ダニエル・ファルケ監督談話:
「この0-3の敗戦は非常に受け入れがたい、というのも我々は長い時間、トップ・レベルの相手に対してとてもとてもいいアウェイ・ゲームをしていたからだ。ライプツィヒは前半高いポゼッションで試合をコントロールし多くのセット・プレーも得た。それに対し我々は非常にコンパクトで規律を見せることができた。ハーフタイムまでははっきりしたゴールのチャンスは与えなかったし、こちらには四つもの大きなチャンスがあったが、それを生かすせるだけの決定力が十分でなかった。後半もその流れで試合は進み、アラサンヌ・プレアのヘディング・シュートとPKを得た。これだけレベルの高いチームと戦うのであれば、勝ち点を得るためには決めるべき時にしっかり決めなければならない。まったくの不用意なボール・ロストから0-1にされてしまった。これが試合の流れを変えてしまった。しかしそれでも我々はいい反応を見せたし集中的に前進した。パフォーマンスとしてはチームを責めるべき点はほとんどない。だが、明らかなのは、0-3で負けてホームに帰るのは、もちろん失望しているし、すべてがうまくいったというわけではないということだ」

この日は黒ユニ。緑でもよかったのにな。

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