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【ブンデスリーガ第33節】レバークーゼン 2-2 グラードバッハ

■ 2023年5月21日(日) 19:30キックオフ
■ BayArena (Leverkusen)

この日本時間の月曜日未明というのがほんといちばんやめてほしい時間帯。タイトルでも争っていれば別かもしれないが、月曜日に朝早く起きるのももうイヤになって録画をあとから見た。結果情報は遮断していたが、はからずも順位表を見てしまい、勝ち点が1だけ増えているのがわかった。

中位確定でとくに目指すものもない試合。来季をにらんでできる限りのことはやっておきたいし、今季限りでいなくなる選手らの活躍も見たいが、モラルを維持するのは難しそうだ。

ベンゼバイニが警告累積で出場停止。前節後半に試した3バックをスタートから採用し、板倉が先発に復帰した。オムランは引き続き負傷で欠場。シュティンドル、プレア、ノイハウスはベンチ・スタート。

オルショフスキ
板倉 フリードリヒ エルヴェディ
ライナー ヴァイグル ネッツ
クラマー コネ
ホフマン テュラム クラマー

立ち上がりはどちらも慎重に様子を見ながら試合に入った。どちらかといえばグラードバッハがボールを持ってしかけるものの、レバークーゼンの守備は固く、引っかけられたボールから切りかえで持ち上がられるパターンが目立つ。

15分、中盤から前線へスルー・パスを通され裏に走られる。フリードリヒが並走したが角度のないところから股を抜くシュートを決められ失点、0-1と先制を許す。実力のあるクラブに先行されるとあとが厳しくなる。

さらに20分、左サイドからのクロスにゴール前でヘディング・シュートを決められ続けざまに失点、0-2とリードを広げられる。オルショフスキがクロスをキャッチしようとしたがその前に入られた。対応が拙かった感は拭えない。

その後はリスクを負う必要がなくなったレバークーゼンに対してグラードバッハがボールを支配しながら攻撃をしかける展開だが、フィニッシュのアイデアを欠きブロックを崩すことができない。チャンスは散発で0-2のまま前半を終えた。

後半に入っても流れは大きくは変わらなかったが、58分、敵DFのバックパスがラフにバウンドし敵GKがこれを足元に収めきれずルーズに。ここに猛然とラッシュしたホフマンがボールを奪いそのままゴールに流しこんで1-2と1点を返す。いただきものだがホフマンがチャンスを見逃さずよく決めきった。

64分、クラマーに代えてシュティンドルを投入。板倉を右SB的な位置に押し出し、4-2-3-1に近い陣形にシフトしたように見えた。知ってしまった結果からすればどこかで追いつくはずだと思いながら見ていたがなかなか次のゴールは決まらない。

敵失に乗じて1点差に迫ったグラードバッハに勢いがあり、敵陣を中心に試合を進めるが、うかつなボール・ロストからはレバークーゼンもやりきる力はあり拮抗した展開になる。

76分、コネに代えてプレアを投入、再びヴァイグルのアンカー・システムに戻したか。チャンスを作るが決めきれず、時計が進む。86分、ライナーとネッツに代えてヘアマンとエングムを投入。左SBがどうなったのかもうわからない。というかいつ追いつくのか。

90分、敵DFがGKにボールを戻そうとしたバックパスをテュラムがカット、目の前のシュティンドルに渡すとシュティンドルが至近距離からこれをけりこみゴール。2-2の同点となる。

テュラムはその前のプレーでゴール内に倒れこんでおり、起き上がってプレーに戻ろうとしたところで敵からのバックパスをGKに代わって受けるかっこうになった。完全にオフサイド・ポジションだったが、守備側からのボールでありそれをシュティンドルにマイナスで落としたのでオフサイドにもならずゴールとなった。

アディショナル・タイムにはヴァイグルが敵DFと衝突し敵DFが一発退場となるシーンもあったが試合はそのまま終了、敵のミスで2点を稼ぎ、前半の失点を帳消しにした。

立ち上がりに立て続けに失点し流れは最悪で、本当に引き分けになるのか、順位表を見間違えたかと思ったが、その後はなんとか立て直し、後半敵失からとはいえ粘り強く追いついた。それ以外にもチャンスは作れており、内容的にも、妥当とまでは言わないがラッキーだけではない勝ち点1だったと思う。

まあ、kickerには「内容以上に見ばえのいい2-2」みたいな書かれ方をしたが、ホフマンとシュティンドルというチームのエンジンが決めて追いついたことには意味があった。しっかり敵を囲んで奪ったボールをつないで攻め上がる局面もあり、なにもできなかったわけではないが、序盤、例によって簡単に失点したことで試合を難しくした。

このゲーム・マネジメントの拙さ、守備面での淡白さからサクッと先制され、必要以上にしんどい展開を強いられる悪癖は今季ずっと続いているもので、だからといって慎重に入ると攻撃の手数がでなくなる悪循環になっている。できていることとできていないことの整理が最後までつかなかったシーズンのような気がする。

残すは最終節のみ。33試合で10勝13敗10分、勝ち点をようやく40に乗せたが、1試合あたり1.21は少なすぎで、順位も11位のまま。今季10位以下は確定しており(10位か11位)、チャレンジはしたがうまく行かなかったシーズンというほかない。

最終節、ホームでのアウグスブルク戦でしっかり締めくくりたい。

ダニエル・ファルケ監督談話:
「前半はプレイスピードがなかった。ボールを持っていてもしまりがなく、何度か無用のボール・ロストをしてしまった。あの時間帯はもっと集中し、はっきりやらなければならなかった。特にクロスに対する対応がうまくできておらず、そのため前半で0-2にされてしまった。しかしそこからのチームの反応には誇りが持てる。ヨーロッパでも最もカウンターの強いクラブを相手に、0-2のビハインドという難しい状況からこれだけの後半を戦ったのは本当に素晴らしい。我々はずっと戦い続け、ゴールを奪うことができた。同点にできたのは妥当という以上のものだ。最後には勝てなかったことが不満に思えるほどだった」

今季ってなんだったんだろうな。

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