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【ブンデスリーガ第31節】グラードバッハ 2-0 ボッフム

■ 2023年5月6日(土) 15:30キックオフ
■ Borussia-Park

やはりこの時間がいちばんいい。ブンデスリーガはすべての試合を土曜日の午後3時半キックオフにすべきだ。スカパーでリアタイ観戦。

シーズンも残り4試合、ヨーロッパも降格もなく、移籍や契約切れの情報も出始めて集中するのがむずかしい局面だが、ホームでみっともない試合はできない。来季につながるプレーを見せてほしい。

テュラムが負傷で引き続きメンバー外、板倉は警告累積で出場停止となった。CBにはフリードリヒが先発。フリードリヒは今季はちょっと割り食った感があって気の毒だったな。出て行くかもな。

オムラン
ライナー フリードリヒ エルヴェディ ベンゼバイニ
ヴァイグル コネ
ホフマン ノイハウス エングム
プレア

ボールを握るグラードバッハに対し長いボールを使って裏をねらいにくるボッフムという展開に。序盤はボッフムの守備も整理されており、グラードバッハのしかけもなかなかフィニッシュまではたどり着けず。一方ボッフムの攻撃も散発で現実的な脅威は小さい。

それでも前線でボッフムの守備網に圧をかけ続けた結果、なんどか敵陣深くでミスパスをカット、決定的なチャンスを作れるようになるが最後のところをやりきれず。決めきれないグラードバッハもアレだが何度もボールを奪われるボッフムも相当だ。

35分、敵陣深くでボールを奪いショート・カウンターに。左サイドのベンゼバイニがファーに入れたクロスにホフマンがダイレクト・ボレーで合わせこれがゴールに吸いこまれてグラードバッハが先制。1-0とようやくリードを奪う。

その後もエングムのシュートがバーを直撃するなど追加点のチャンスはあったがゴールにならず、最小得点差で前半を折り返す。リードは妥当だがもっとたくさん取れていておかしくない前半だった。

後半に入ると選手交代で前に推進力を得たボッフムの反撃を受ける。しかし最初の15分をなんとかしのぐと試合は次第にオープンになり、ボールと人が激しく往来する展開に。このなかでも何度か決定機はあったが決められない。

チャンスをつぶし続け、こういう流れはどこかで追いつかれるヤツだと恐怖しかなかったが、ボッフムもチャンスをはずし続けてくれて助かる。彼らが今の順位にいる理由がわかる試合の流れで同情を禁じ得ない。

80分、プレア、ノイハウス、エングムに代えてシュティンドル、ヴォルフ、ネッツを投入。シュティンドルがおそらくゼロ・トップになり、ヴォルフが右、ネッツが左のウィングに入ったように見えた。ホフマンは中央でトップ下に。

その後もオープンな打ち合いが続くがどちらも決定力を欠くまま時間が流れる。するとアディショナル・タイム、エリア内でシュティンドルの放ったシュートが敵DFにブロックされて真上に高く上がったところを、ボールの落ち際をシュティンドルが改めて頭で押しこみゴール。ようやく2-0と追加点を決めて試合をほぼ手中に。

残り時間でホフマンに代えてクラマーを、ライナーに代えてスカリーを投入して時間を使いきり、ほぼ1か月ぶりに勝ち点3を手にした。

チャンスは多く作るもののなかなか決めきれずパッとしない試合だったが、それでも前半に先制、終了間際にダメ押しと結果的にはがっちり勝ちきった。相手が強ければ見逃してもらえないシーンもあった。

数字的にはシュート数25-14、CK11-3、ポゼッション54-44ともっと大差で勝っていてもおかしくなかった試合。勝ったからいいようなものの、内容的にはこちらがよかったというよりボッフムが不甲斐なかったという方が正確。

そのなかでもグラードバッハのチャンスはほぼホフマンの独演会で、終盤シュティンドルが加わってさらに動きやすくなったようにも見えた。このふたりの組み合わせでいままで多くのゴールを決めているが、シュティンドルは今季限りでクラブを去り、キャリアのスタートとなったKSCに移籍することが決まっている。この試合でホフマンとのアベック・ゴールを記録できたのは感慨深かった。

来季を展望してかこのところ起用されているエングムは惜しいシュートもあったが結果がほしい。来季はエングム、ネッツ、ヴォルフあたりを中心にした編成になるのだろうと思うが、彼らの存在感が今ひとつきわだってこないのがもどかしい。ヴァイグルは契約を延長したとのニュースがあってひと安心。

この試合でグラードバッハは31試合を終えて10勝12敗9分、勝ち点を39(1試合あたり1.26)に伸ばしたが順位は10位のまま。9位のフランクフルトとは勝ち点差が4あり、なんとか順位表の上半分でシーズンを終えたいが、そのためには残り3試合全勝の勢いでないと厳しいだろう。

すでに勝ち点が51(1試合あたり1.50)のラインに届かないことは確定しており、ファルケ監督初年はなにかとむずかしいシーズンとなった。エバール体制の終焉ということもあり、来季に向けてどんな動きになるか期待よりは不安が大きい。板倉に期待したい。来季のユニは3番に決めている。

ダニエル・ファルケ監督談話:
「この勝利はうれしい。順位のことだけではなく、われわれの自信と雰囲気にとって大きな価値があった。ウニオンとVfBの試合のあと、特に攻撃面での対応を求められていた。我々はスプリントと走り続けることに多くを投入した。攻撃面では非常にいい試合ができた。前半は20分ほどかかったがそこからうまく試合に入れたし素晴らしいゴールを決めることができた。その後も多くのチャンスをつくることができた。ボッフムはあらためてすべてを天秤に乗せてきたが、そういうときにはしっかりそれと均衡することが重要だ。本当ならあとひとつかふたつゴールを決めなければならなかったとは思うが、それでも結果には間違いなく満足している。なにより私にとってうれしいのは今日はゼロに抑えられたことだ」

あとひとつかふたつどころじゃないとは思うが。

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