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【ブンデスリーガ第29節】グラードバッハ 0-1 ウニオン

■ 2023年4月23日(日) 19:30キックオフ
■ Borussia-Park

月曜日未明2時半キックオフとかほんまやめてほしい。極東で見てる人の気にもなってほしい。月曜日5時前に起きて出勤前に見たけどマジムリでしょ、これ。

ここ4試合負けてないとはいえ勝ったのはひとつなのでこのホーム・ゲームで勝ち点3を取らなければならない。この試合ではシュティンドルが先発、プレアがベンチ・スタートとなった。

オムラン
スカリー 板倉 エルヴェディ ベンゼバイニ
ヴァイグル コネ
ホフマン ノイハウス シュティンドル
テュラム

グラードバッハがボールを保持して攻め上がる一方、ウニオンは速いトランジションからショート・カウンターを狙う展開に。少ないタッチでボールを動かしながら攻め上がるいいときの攻撃が見られるが、ウニオンのブロックが堅くフィニッシュは遠い。

16分、コネが左サイドエリア外から狙うがGKがキャッチ。これがグラードバッハのファースト・シュートに。27分にはシュティンドルが似たような位置からやはりミドルを狙うがこれも敵GKが難なくキャッチ。敵の脅威になる攻撃はできていない。

一方のウニオンの方が少ないチャンスをやりきっているイメージでシュートを打たれるが、オムランのセーブもあってゴールは許さない。それぞれのやり方でトライするものの、大きな見せ場もないまま前半を終了した。

後半に入っても流れは変わらず、グラードバッハがボールを支配している分主導権を握っているようにも見えるが、ウニオンの守備を崩すところまでは行かずにらみ合いというかしかけ合う繰り返しで時間が進んで行く。

試合が動いたのは60分、裏に放りこまれたアバウトなボールを追ってゴール前に走りこんだ敵FWにダイレクト・ボレーを決められ失点。0-1と先制を許す。なにもないところからワンチャンでしてやられたもったいない失点。

69分、シュティンドル、ベンゼバイニ、スカリー、ノイハウスに代えてプレア、ネッツ、ライナー、エングムを投入。エングムは右ウィングに入りホフマンがトップ下にスライドしたか。それにしてもこの時間帯の交代、しかも4枚替えは衝撃。なにかあったのか?!

その後もボールは手放さず攻撃をしかけるが最後のところの工夫がなくウニオンに守られる。77分、エングムからのクロスにテュラムが頭で合わせたがわずかにバーの上。83分にもテュラムがライナーのクロスにヘディング・シュートを放ったがこれもGKにキャッチされる。テュラムは85分にもプレアのクロスに頭で合わせたが枠外に。

87分、テュラムに代えてフリードリヒを投入。ナゾ采配だったがフリードリヒはそのまま前線へ。トップでパワー・プレーということか。これまでになかった戦術で、監督なにか思うところがあるのか。不気味すぎる。

88分にはホフマンが中央に流しこんだボールにコネが走りこんでシュートを放ったがGKがキャッチ。最後はオムランまで上がって総攻撃をかけたがゴールは遠く、0-1での敗戦となった。

数字を見ればシュート数8-13、CK2-2、ポゼッション62-38とボールは支配したものの攻めきれなかったことが見てとれる。決定力不足というか崩しのアイデアと迫力を欠いてポゼッションを結果につなげることができなかったという感じだった。

それにしても残り20分で4枚替えとかフリードリヒを前線に入れてのパワー・プレーとかオムランまで上げてのリスク・テイクとかちょっとこれまでとは違う動きがあって、来季に向けてなにかあったのかなと思った。

テュラム、ベンゼバイニをはじめとして、オフには大量の選手の入れ替えも噂されるなかで、チームとしてのまとまりというか意思統一がだんだん難しくなりつつあるのかと感じた試合。個々はよくやっているが目標も見出しがたくどこを目指すのかはっきりしないように見えた。

29試合を終えて9勝11敗9分の勝ち点36(1試合あたり1.24)はまったく物足りない数字で、残り5試合を全部勝ってもかろうじて勝ち点50を超える水準。エバールSDの遺産で食いつなぎながらファルケ体制元年を戦ったが難しいシーズンになった。

まずは残り試合で勝ち点を積めるだけ積んで、あとはオフの補強を待つしかないと思うが、なんか冬の時代が来そうで怖くて泣いてる。

ダニエル・ファルケ監督談話:
「ウニオン・ベルリンはおそろしくコンパクトで彼らからチャンスを得るのはすごくむずかしい。長い時間ボールを支配している状態から何かを作り出せる状況にまでもっていくには長くかかってしまった。それにもかかわらず最後のパスを通すことができなかった。ウニオンはほとんどミスなく守り、それに加えてチャンスを効率的に生かしてきた。我々の方は余計なミスがひとつあって、失点につながったシーンで浮かしたボールへの寄せが足りず、奥行きの守備も速さが足りなかった。ウニオンにはこうしたミスはなかった。もちろんこの結果には落胆している」

手堅く戦ったつもりだったが一点で破綻した。

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