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天地人コンパスのレイヤー紹介

天地人は、衛星データを使った土地評価コンサルを行っているJAXA認定ベンチャーです。
地球観測衛星の広域かつ高分解能なリモートセンシングデータ(気象情報・地形情報等)や地上の様々なデータを活用し、目的に応じた場所を探すことのできる『天地人コンパス』を提供しています。

本記事では、天地人コンパスの搭載レイヤーを詳しく紹介します。
ユーザー登録やその他の基本操作はこちらの記事をご参照ください。


搭載レイヤー

色別標高図 

標高の変化を陰影と段彩の効果を用いて視覚的に表現した図です。色が赤ければ赤いほど標高が高く、青いほど標高が低くなります。広い範囲の地形について視覚的・直感的に理解することに役立ちます。

(出典) 国土地理院 地理院タイル、海域部は海上保安庁海洋情報部の資料

陰影起伏図

地表面の起伏を示した図であり、北西の方向から地表面に向かって光を当て、凹凸のある地表面の北西側が白く、南東側が黒くなるよう作成した図です。この陰影起伏図を用いることによって、尾根線や谷線の判別等をすることができます。

(出典)国土地理院 地理院タイル(令和2年4月時点)

傾斜量図

地表面の傾きの量を算出し、その大きさを白黒の濃淡で表現した図です。白いほど傾斜が緩やか、黒いほど急峻であることを示します。台地、段丘、山地、火山地形等の地形の判読などに用いることができます。

(出典)国土地理院 地理院タイル(平成29年3月時点)

洪水浸水想定区域(想定最大規模)

洪水時に想定される最大規模の浸水区域のハザードマップです。色付きの部分は水防法に基づいて指定される洪水浸水想定区域を表し、浸水が発生した場合の想定される水深が色の濃淡で表現されています。このレイヤを用いることで、洪水発生時の潜在的な被害箇所を予測し、事前の対策を講じるための重要なガイドとなります。

(出典)国土交通省各地方整備局等 都道府県 作成(令和2年3月に提供されたデータを利用)

土地利用土地被覆図

2018年~2020年の平均的な土地利用の状況を示した図です。このレイヤを用いることで、土地開発をするに当たって、高解像度で土地利用について把握することができます。例えば、森林を判別することで、都市計画の検討に用いるなど様々な使い方が想定されます。

(出典)提供:ALOS解析研究プロジェクト(EORC, JAXA)

地質図

表土の下にどのような種類の石や地層がどのように分布しているかを示した図です。

(出典)日本シームレス地質図V2 ( GSJ, AIST )

土壌図

日本全国の土壌の種類や分布がわかります。
土壌の種類は、作物生育・肥料の効き方・排水条件などに大きく影響する、農地の基本的な情報です。

(出典)農研機構 農業環境変動研究センター

植生図(植生区分)

自然環境保全基礎調査を元に植物群落の分布を色分けした図です。
植物の現況を把握することは生物多様性を考える上で重要な基礎情報になります。

(出典)環境省 自然環境局 生物多様性センター

植生図(植生自然度)

植生自然度とは、第1回~第5回自然環境保全基礎調査において考案されたもので、植生に対する人為的影響の度合いによって、日本の植生を10の類型に区分しています。
環境アセスメントの手続き上、事業の早期段階の手続きである配慮書や方法手続書において生態系に関わる検討の目安とされ、植生自然度8~10の場合は環境へ及ぼす影響に配慮するなど、様々に活用されています。

(出典)環境省 自然環境局 生物多様性センター

森林非森林

だいち(ALOS)が観測したデータを基に作成した世界中の森林の分布データです。
森林分布は、地球温暖化や生物多様性の変化を把握する上でとても重要な情報の一つです。

(出典)提供 JAXA

まとめ

今回の記事では天地人コンパスに搭載されているレイヤーを詳しく紹介しました。地理情報であるレイヤーと衛星データを組み合わせてオリジナルの解析をお試しください。

要望・お問い合わせ

天地人コンパスに関する要望やお問い合わせについては以下のURLのページ下部にお問い合わせフォームがございますので、そちらよりお送りください。

https://compass.tenchijin.co.jp