第39回『ホストの慰安旅行はトラブルだらけ! えっお前、機内でそんなことするの⁉』

うぃす! 大阪男塾の塾長です。

第28回ではホストクラブの慰安旅行について書いたっすけど、

こんな感じでホストクラブは、年に数回、慰安旅行に行くところが多いんすよ。

売れるホストほど個性が強いので、まあ旅行に行く度に必ずといっていいほど何かありますが、それもまたネタになりますね。

今回は、ある日の慰安旅行で起こった出来事を振り返るっす。

これまでのnoteの記事を読んでくれてる人なら、おわかりかもしれないっすが、なにせホストはぶっ飛んだヤツが多いんすね。

能力が平均的な人間よりも、凹凸がはっきりしててトガりのあるホストの方が売れやすいのは事実。

正直「お前は常識をどこに忘れてきたんや?」って、つっこみたくなるホストは、正直めっちゃ多いっすよ。

ちなみに3PEACEのお笑いトリオの大阪男塾の中で唯一の現役ホストのレオンも、常識がないヤツのひとり。

例えば「あじの開き」とかの魚の開きってあるじゃないっすか?

僕は高校時代に釣りをしながらのサバイバル自活生活をしてたんでわかるっすけど、魚の開きって包丁を魚の頭に近い背側から入れて、両側の片身が腹側でつながる状態にするんすよね。

でもレオンは、開かれた魚が生きたまた水中をパタパタと泳いでて、それを捕獲して「魚の開き」として売られてるって思い込んでたみたいっす。

アホっすよね。

まあでもレオンは、まだかわいい方かもしんないっす。

今回、紹介するあるホストは、僕がオーナーを務めているホストクラブで働いているヤツでした。

まっすぐでいいヤツなんすよ。でも、いろんなものが抜けてましたね。

そいつも含めてみんなで慰安旅行に行ったんすけど、行きの飛行機でそいつは僕の隣に座ってたんすよ。

飛行機に乗るのが初めてだったらしく、誰が見ても「ど緊張状態」というのがわかったんすね。

「大丈夫や。落ちひんから」って声を掛けても、瞳孔が開いて目がバキバキ。

「離陸したら落ち着くやろ」と思ってたんすね。

ほら離陸する前にCAさんが「いざとなったら、こういう行動をとってくださいね」みたいな説明をするのありますよね。

そいつは生真面目なんで、一切まばたきをせずCAさんの説明の一挙手一投足をガン見してるんすよ。

「万が一、緊急着陸とかになったら、どう動いたらいいか?」などを前持ってインプットしておきたかったのかもしれないっすね。

CAさんが、救命胴衣の使い方を説明していたときっす。あの空気で膨らむライフジャケットのことっす。

そいつは座席の下にあった救命胴衣を、いつの間にか羽織ってるんすよ。

もちろん、そんなことしてるのは機内でそいつだけ。

「何しとんねん!?」と僕がそいつを見た瞬間、ポンッと救命胴衣が膨らんだんすよ。
すかさずCAさんが「ちょっとお客様!」って、こちらへ猛ダッシュ。

救命胴衣の説明は、あくまで「実際に何か起こったときは、こうしてくださいね」というもの。「実際にその場で膨らませてください」ってことじゃないのは、みなさんもご承知のとおり。

でも、そいつはあまりに緊張しすぎてテンパりすぎて、気づいたら紐を引っ張って救命胴衣を膨らませてたんす。

航空局が定めた航空法では「全員分の救命胴衣の配備を義務付けていること」とあるんすけど、そいつが一個、膨らませてしまったせいで新しく予備の救命胴衣を用意する羽目に。もう、てんやわんやっすよ。

ホストクラブの代表である僕が「あなたが責任者ですか!」と、大目玉を喰らいました。

離陸は遅れるし、搭乗者からは「お前ら何してくれてんねん!?」と白い目で見られるしで、ほんま気まずかったっすね。

飛行機の床より下へ頭を下げるくらいの勢いで、謝り倒してなんとか許してもらえましたが、あのときは生きた心地がしなかったっすよ。

まあでもそういったエピソードも、今こうして書ける過去の思い出になってるんで、いいっちゃいいんすかね。

いや、よくないか!?

同じ飛行機に乗っていたみなさん、うちのアホなホストが盛大にご迷惑をおかけしてすみませんでした!

最後まで読んでもらって、あざしたぁ!!

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