動き出す

人形たちが動きだす、違う、動いてるように見えるだけだ
動いてはいないだが動いてる生きてるそうみえる
なんだあれ

文楽これが文楽。
「語れ。」
これが、彼女についた女義太夫の、人形。
そして、彼女を狙うのは怪物、いやファントム

「勘弁してほしいぜぇ」
そういいながら、歩く。別に勝さんがあるわけでもない
ただの気まぐれだ
「ー-ファントム」
人形がうく、そして歌うそれは忘れられた人形の歌。
「な、なんだこれ」
「ー--捨てた捨てた忘れた、お願い助けて」
血の涙ふきふき、主に助けをこいてもむだ
「かわいい洋服のお人形さん
わたしに教えてくれた市松人形」
かわいいのに嫌われる
「、、かわいそ」
だから歌うそして怪物はのみこまれる
血の涙に、うたう声に

誰からも忘れられた悲しい悲しい
人形使いに
あああわれんではいない。むしろいきどおっている

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