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【母の介護について】…少しずつ。⑥

お昼間は、皆がいてくれるけど、夕方以降は、父が仕事で出掛けている時は、母と私の2人になります。
夕食は、基本ダイニングテーブルで車椅子にすわる姿勢ですませる。
そのまま、母がテレビを観たりしている間に、食事の片付け。
時間になると、お風呂にします。

父がいる時は、母は100パーセント、自分の事を父にやってほしい。
父もできる限りそれに応えると言うパターンでした。

父がいないと、トイレ介助も、お風呂介助も(安全第一ですが)私1人。お風呂は、まず衣服を脱がせて。お風呂用の椅子に移動させる。湯船に入るのはできないので、新しく作られた介護用シャワー室ですが、寒い時期は、先に中をあたためておきます。

シャワーチェアーに座らせて、そのままシャワー室へ移動。すぐに着替えられるように、タオルや、パジャマは、先に準備しておく。
シャワーは、画期的な物で、シャワー室の中は、スペースがあり、鏡があり、前向きに椅子を置き、両肩からシャワーがしっかり全身にかけられるように、前からガシャっと下ろすことができる。
髪も身体もしっかり洗い、シャワーで流す、あたためる。 

母の髪は、私と違い、さらさらでしたので、タオルドライで割と乾く。
そして、さらにドライヤーを使う。
身体は、バスタオルで拭いて、パジャマの順番を考えながら着せて行き、通常の車椅子に移動させる。

少し休憩したら、ベッドに移動させる。


ある程度寝返りはできても、褥瘡予防のためには、やはり人の手が必要です。

母は、父がいれば、この作業を全て父にやって欲しいので、その時は、私は、シャワー室の中に入り、手伝います。
仲良し夫婦でしたから、お風呂に入れてもらいながら、今日あった出来事を話したり、父が話す面白い話を、母は、にこにこと笑いながら聞いているのが楽しみでした。

父は、変わらず仕事をしていましたので、区切りはつけて、夜は自分の部屋へ行き、仕事をしたり、TVを見たり、後からお風呂に入ったり、自由な時間も必要としていました。

年齢も考え、夜中のトイレ介助は、父は起こさず私の役目でした。私も、自分の部屋がありましたので、寝る時は自分の部屋。でも、夜中に何回呼ばれても、必ず起きてお世話をしていました。…これはけっこう大変でしたが、私が自分の主義として、やっていました。

夜中に、眠たいのに何度も起きるので、ほぼ無意識に何か食べていたり、「母をトイレに置いたままにしているのではないか?」と、寝ていても、急に心配になる事もありました。

西川陽子

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