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【母の介護について】…少しずつ。⑫

母のリハビリは、毎日のパターンが決めてありましたので、先生方がいらっしゃる事を楽しみにして進めておりましたが、
リハビリと言うわけではなくとも、母のおでかけは、時には、一泊での泊まりがけになることにもなりました。

2012年5月には、東京浅草公会堂での「奇跡のジョイント!岡林信康MEETS 西川右近〜エンヤトット、日本舞踊のコラボレーション」のため、東京へ行きました。この時は、お手伝いに来てくれているお弟子さんの義妹のエリちゃんが同行してくれました。

たしか…、東京では、看護師であり介護もできると言う人が、福祉タクシーを手配してくれて、新幹線の駅まで迎えに来てくれ、ホテルまで行き、バイタル等をみてくれる。
劇場へも同じく同行してくれると言うサービスがある会社を探して、お願いした覚えがあります。(名古屋は需要がないので無かったはず)。

新幹線は、母のように、70歳過ぎてからの介護となった車椅子の方にとっては、なかなかと乗ることが難しいかなぁとは思います。ただし個室に腰掛けることができましたし、駅では係員の方の乗車への協力も整っておりました。

久しぶりの東京で、母と私は、帝国ホテルのアーケードでウィンドショッピングを楽しんだり、1階のカフェで、子どもの頃、いつか1人で全部食べたいと思っていた1ドル銀貨のパンケーキを食べたりと、ゆったりとした時間も過ごし、浅草公会堂での父と岡林信康さんの舞台も客席から、応援できました。

次の年の、大阪公演も、母と一緒に(岡林信康さんとのコラボTシャツを着て)、行くことができ、会場では、多くのお着物姿の方々やNOSSインストラクターの方々も、父と岡林信康さんとのコラボレーションに来て下さり、華やかな雰囲気の中で過ごすことができました。

この頃の旅行は、日頃、一生懸命にリハビリを続けて、気力、体力も充実させていた母へのご褒美だったかもしれません。


西川陽子

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