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どこを目指すの

とんでもないほど我慢して
吐くほどに努力した

なんでもないような顔して
感情押し殺して笑った

みんなが出来ない事を
私だけがやってのけた

誰もが挫折する場所で
私は耐えて進んだ

「すごい」「頑張れ」
て周りの声が、

いつの間にか、
「できない人の苦しみなんてわからないくせに」
「お前は出来ていいよな」
に代わり、

「どうせあなたはできる人でしょ」
と言われるようになった。


これほど必死で、フラフラでやっているのに、
声援どころか、どうせ自分でできる人として扱われるようになった。

私が苦しい苦しい、と嘆き、
辛いと泣くようなら周りが気にするからと平気な顔をしていたのに、、

きっと私は傷ついたのだと思う。


傷つきたくないから、

できない人を否定した。

できない理由を責めて、ついて来れる人だけを周りに置いた。

私も弱いのに、弱い人間を自分の周りから排除した。
やる気がある人、優秀な人だけを残した。

大切な関係を切った。
そして、切られた。
孤独になった。


後悔はない。

泥水啜るような人生を歩んできた私に、
「お前はできて良いよな」
と私が相当な努力で勝ち取った“今”を、さぞ最初から持っているかのように言う奴はいらない。

私は、どうにもならなくて夜中ずっと電話かけ続けて誰にも繋がらなかった夜を過ごした経験のある人間としか深くは繋がれない。

辛くて、どうにもならなくて、人の肉声が聞きたくて、オペレーターの「本日の営業は終了しました」の声で、誰とも繋がらない夜を乗り越えていた過去の自分を抱きしめたい…



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