「ポルノグラフィティ」というバンドのライブに同居人と行ってきた。
ポルノグラフィティとは二人組のロックバンドで、「アポロ」だとか「サウダージ」といった名曲を世に輩出したすごい人たちだ。

私はもう10年来のファンになる。ライブにも毎年参加しており、年々凄みを増していくライブパフォーマンスに圧倒されてきた。今回も例に漏れず圧巻のパフォーマンスだった。本当にすごい。ライブに行ったことない人は一度でいいから行ってみてほしい。行ってくれるならチケット代少しは出すから。

彼らは今年で50歳を迎えるというから驚きだ。
50歳て。あれだけ全力で客を煽りながら、ステージを走り回り、20年以上前のクソムズ曲を当時以上のクオリティで飄々と歌いきり、MCで我々を爆笑させ、ときにはほろりとさせ、おまけに肌もツヤツヤで、色気ムンムンな50歳いますか？
私の周りの50歳はこの間、椅子から立ち上がった拍子に腰をやられ、階段すら登れなくなっていた。うーん、同じ人間だとは思えない。

この〇〇歳なのにすごい、という話は毎回ライブの度にしている気がする。2年くらい前のライブでも、こんなに歌って動ける48歳すごい！と言っていた。もう「〇〇歳なのに」という枕詞を使って彼らのパフォーマンスを称賛するのは野暮かもしれない。ポルノに限らず、そのくらいの年齢で活躍し続けているアーティストは、年齢がどうとか老いがどうとかという次元で生きてはいない。年齢という一般的な物差しで彼らのパフォーマンスを評価するのは無粋かもしれない。

同行した同居人も満足していた。
「ポルノのライブすごいよ！！演出がすごい！！ジャニーズと同じくらいすごかった！！」と興奮して語っていた。
それを聞いて私はなぜか「いやいや、そんなことないよ！まだまだだよ」と照れて謙遜していた。いや、お前が謙遜するな。お前はポルノグラフィティの何なのか。

今回のライブでは新たな試みとして、「指定の１曲だけスマホで撮影OK」というルールが導入されていた。なかなか面白い試みだ。
ただ、その曲の演奏中、ほとんどの客がスマホを演者に向け続ける光景は少々異様に映った。その曲はかなりはっちゃける曲であり、客側からのリアクションが薄い中歌うのはやりづらかったのでは？と思った。結局私は一度も撮影せず、ノることに全集中していたが、それでよかったと思う。どうせ見返さないし。その瞬間を全力で楽しんだ方がお得だし。XやらYoutubeにはわんさか撮影動画が載ってるし。DVDも買うし。
面白い試みだったけど、撮影可能は今回だけでいいかな！

ライブ終了後は会場近辺の居酒屋に向かった。
隣の席のカップルが「博多は豚骨くさい！」「お前もくせーよ！」みたいなしょーもない話をしていたが、少し目を離したうちに「私あなたのこと好きになれてよかった…❤️」みたいなことを言ってて笑った。
何だそのスピード感！？展開の早さ「ベアーズ」かよ。