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スマホで写真を撮らない男

私にはスマホで写真を撮る習慣がない。
友人たちと旅行に行ったとしても、皆がスマホで景色をパシャパシャ撮ってはしゃいでいる最中、その後ろで腕組みをして仁王立ちしている。美味しいラーメン屋に行き、皆がラーメンを写真に収めている間も、いの一番に麺を啜っている。自分でもなんだコイツ、と思う。

全く写真を撮らないわけではない。心が動かされるほど美しい景色や面白い場面に遭遇した時は、ちゃんと写真を撮っている。ただ、それほどでもない場面では全く写真を撮らない。どうせ撮っても見返さないしな、とか思ってしまう。肉眼で見た時が感動のピークであって、後から見返しても当時の感動は蘇ってこない。だったら撮らずにその場で目に焼き付けた方がいい、という強い思想を持っている。

景色や食べ物をほとんど撮らないので、私のカメラロールは社用に撮影した証明書や領収書の写真で埋め尽くされている。どれだけスクロールしても白一色であり、何の面白みもない。このカメラロールを見られたら最後、つまんねー男だと一瞬でバレるだろう。
私が小学生の親なら、カメラロールがこんなにつまらない子どもと遊ぶなと言うだろうし、娘の連れてきた男のカメラロールがこんなにつまらなければ、二度と家の敷居は跨がせない。それほどに私のカメラロールは罪深い。

それでも最近では、スマホで写真を撮ることを習慣付けたいと思っている。と言うのも、私のnoteでは昔あったことを記事にすることが多いのだが、なかなか思い出せないことが多い。そこで日頃から写真を撮っておけば、写真をトリガーにその日あったことを思い出しやすくなるだろう。また、写真をネタに記事が書けるかもしれない。

ということで、今日から写真を1日1枚撮ることにする。

今日の一枚:冷蔵庫でキンキンに冷やされたピカチュウ(東京ばな奈)


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