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【セミナー】 なぜ日本人は、先端プロジェクトの全体最適化が苦手なのか?

【セミナーの概要】

これまでに無い先端プロジェクトでは、開発しようとする機能と性能・開発費用・開発期間といった要求要件の間に、トレードオフ関係(彼方を立てれば此方が立たなくなるといった相反関係)が常に生じます。

そこで、欧米諸国では、コストパフォーマンス(費用対効果)を最大化するために、プロジェクトマネージャのトップダウンにより、トレードオフ関係の全体最適化を図るプロジェクト運営を行うのが通例です。

他方、我が国では、「組織対応」と称するプロジェクト運営を行うのが通例であり、この場合のプロジェクトマネージャの役割は、トップダウンにより全体最適化を図ることではなく、プロジェクトに関係する各組織の「まとめ役」、つまり、コーディネーターに過ぎなくなります。しかし、このような「組織対応」では、関係する組織ごとのボトムアップによる部分最適化を図ることしかできず、全体最適化は覚束なくなります。

そこで、本セミナーでは、詳しくご紹介する3つの事例研究を通じて、「組織対応」によるプロジェクト運営の大きなデメリットを明らかにするとともに、プロジェクトマネージャのトップダウンにより全体最適化を図るプロジェクト運営について、具体的な取り組み方や大きなメリットを分かりやすく説明します。

【セミナーの開催日時】

「なぜ日本人は先端プロジェクトの全体最適化が苦手なのか 〜 プロジェクトの成功と失敗を具体的に対比した3つの事例研究 〜」と題するオンラインセミナーを、 (株)新技術開発センターの主催により、2024年6月13日(木)の13:00〜17:00に開催致します。


《プロジェクト運営に関する澤田雅之のプロフィール》

1978年に京都大学(院)工学研究科修士課程を修了し、警察庁に入庁。警察大学校警察情報通信研究センター所長を退職後に技術士資格(電気電子部門)を取得して、2015年に技術士事務所を開業。
警察庁では、各種の警察情報通信システムの新規開発プロジェクトに携わりました。また、管区警察局県情報通信部長として勤務した宮崎、茨城、宮城、福岡、愛知、神奈川の各県警察では、1996年に「宮崎県警察本部ヘリコプターTVシステム整備事業」を我が国では戦後初となる性能発注方式(全体最適化に効果的な方式)によるプロジェクト運営で成功させたことを皮切りに、警察情報通信システム整備事業の全てを性能発注方式によるプロジェクト運営で完遂しました。
技術士事務所開業後は、今日に至るまで、我が国における先端プロジェクトの成功事例と失敗事例を対比してその要因を探る研究に取り組むとともに、プロジェクトの全体最適化に効果的な性能発注方式の啓蒙と普及をライフワークとして取り組んできました。そして、これまでの取り組みで得られた知見を集大成した書籍【「性能発注方式」発注書制作活用実践法】を執筆して、2022年9月に(株)新技術開発センターから出版しました。この書籍は、プロジェクトの全体最適化手法や性能発注方式について、真正面から取り扱った我が国唯一の書籍です。





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