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やっぱり書くことは楽しい

○○と△△の違いは何?と色々調べていると、その説明の文章の中にわからない言葉が登場してきて、それを調べる…。を繰り返しているうちに、最初に調べたかったことって何だっけ?となる。○○と△△の違いも「んー、よくわからない」となって、
「わからないままでいいや。とりあえず置いておこう。わからないことがわかったから」ということができるようになった。

スターゲイジー・パイって何?って調べてみたら
「スターゲイジー・パイはピルチャードを卵やジャガイモとともにパイ生地に包んで焼いたイギリス・コーンウォールの名物料理である」
のだそう。
ピルチャード?ピルチャードって…何?調べる。

「ピルチャードとは日本での「マイワシ類」に当たる呼び名」だそう。
って調べているうちにスターゲイジー・パイはもうどうでもよくなってしまった。

本を読んでいると意味がわからない言葉、読み方がわからない漢字にしばしば出会う。気になるので調べる。そういうことが多いとなかなか本を読み進められない。それも読書の楽しみの一つではある。私はメモすることが好きなので、ノートに書き留めておく。書き留めておくけれど忘れてしまって何度も同じ言葉をメモしていることがある。面白い。
「この言葉、自分に定着してないんだよね、きっと」まっ、いいか。

誰かの書いた文章を読んでいて違和感を覚えることがある。この違和感って何だろう?考えてみた。
「そこにアナタ(書いた人)がいない…気がする」と
感じる文章に違和感を感じるのだな、私は。
私は○○と思った。私は△△と感じた。は
「そうなんだ」とか「それはうれしいよね」とか
「それは悲しいよね」とか「それは面白いなぁ」とか「よくわからないな」とか。違和感はない。
違和感ありありなのは、書いている人の考えや感じたことだと思って読んでいたらいつの間にか、
「えっ!それ誰のことなの?」
「えっ!話が変わってない?」
「えっ!アナタの話をしてるんじゃないの?」
こちらの機嫌によっては腹が立ってしまうような文章に出会ったとき。
自分が体験したこと。自分が感じたこと。
自分が体験したことではないこと。
気をつけないと私は○○。と言っているつもりが、
いつしか「私は」から「女性は」「男性は」「日本人は」とか主語がすり替わっていることがあるので
気をつけなければいけない。気をつけようと思った。

私は自分と他人の境界線が曖昧だった時期があり、
何でも自分に置きかえて考えてしまう癖があった。
その考え方の癖はカウンセリングで「私は」を主語にすることを教えてもらったことで、自分と他人の線引きができるようになった。線引きができるようになってから180度世界は変わった。
(私の実感です。効果には個人差があります)
もちろん良い方向に変わった。
まさか自分と他人の境界線が曖昧だったなんて思いもよらず、まさか主語が「私は」ではなく他人に変わっていたなんて考えてもみなかった。

論理的につじつまの合わないことを書くと、どこか心の片隅に違和感が漂います。そのようなときには妥協してしまわずに、立ち止まって違和感の元をたどっていきましょう。

一番望ましいのは「感動」とか「感激」に類する言葉はいっさい使わずに、その場の状況を淡々と目に浮かぶように描き、それを読んだ人が自発的に「素晴らしい」「感動的だ」と思ってくれることです。

どこにもつながらない言葉は書かないようにします。
文章力の基本 阿部紘久著より抜粋

近くの本屋さんで偶然見つけた
文章力の基本 阿部紘久著
は、文章を書くときに気をつけることやテクニックが書かれてあるのはもちろんなのだけど、読んでいると実に面白くて、ユニーク。

持って回った表現、凝った表現は避ける。
本文より

いたなー。簡単に言ってよ!って人。

読み手に謎をかけたまま終わらない。
本文より

いたなー。答えは教えてくれないの?って人。
(なーんでか?それはねっ)

文章を書いていて、途中で気が変わることはよくあります。あるいは、今までどういうつもりで書いていたのかをうっかり忘れてしまうこともあります。
本文より

笑ってしまうけど、笑ってはいけない。気分はコロコロ変わる。気をつけよう!

文章をうまく書けなくてもいい!!著者には大変申し訳ありませんが、私は違うポイントで楽しく読ませて頂きました。時々この本をパラパラめくっては
クスッと笑わさせて頂いております。

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