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併願受験で体験した地獄

今の時期は高校受験シーズンの真っ只中。そして僕は中学三年生、高校受験を嫌でもしなければならないのだ。
一週間前僕は併願校の受験をしに行った。そこで体験した事を話していこうと思う。

2月10日、僕は第一志望に落ちた時のために併願を取るため併願受験をしに行った。
併願校に早速入り、自分の番号の教室に向かった。ここで早速一つやらかした。皆ロビーで靴を上履きに履き替えるのに僕だけ靴で教室に入ってしまったのだ。おそらく人混みができていたから先生も奇跡的にきずかなかったのだろう。
土足のまま笑顔で教室に入る。

番号表を見ると窓側の席だった。
そこへ行くとカーテンがガン開きだった。しかもこの僕がいる階はかなり高い階層だったので、そとの景色をみたら悶絶するくらい景色がよかった。が、僕は高所恐怖症なのでもう死にそうだった。
席について絶望した。
しかし前の男が「あの、眩しいのでカーテン閉めてもらっていいっすか?」って先生にいってくれた。
メシアだった。
これからこいつのことをカーテンニキと呼ぼう、そう決めた。

そしてこういう試験の時には必ずと言っていいほどある、無言の時間。これが30分くらい続いた。やっと説明が始まり、試験が始まる。
始めは国語からだった。国語はなんなく突破した。
次は英語、正直なんもわかんなかったが自分の野生の感を信じてだいたいのマークシートを「ウ」とかいた。
数撃てば当たる。
そして問題は次の数学だった。
国語と英語の試験が終わったと言うこともあり、お昼に近づいた時間くらいに数学の試験が始まった。
初めの30分くらいは簡単な問題が多かったので良かった。しかし後半になるに連れ難しい問題ばっかりになった。まぁここまで解けたし、どーせ併願だしもうええか(笑)と思いテストを閉じた。
でも、「えっ?あいつもうテスト終わったのか?!すげぇ!」って周りの人に思われるように少し大袈裟に音を出すようにテストを閉じた。
その音が教室に鳴り響く。
そこから更に5分くらいたった時だった。怪しい。お腹、特に胃の近くがなんだかモヤモヤする。………ハッ!

 (お腹が鳴るです!!!(^-^)/(^o^))


こりゃやばいぜ。
こんなことを考えるだけでどんどんどんどんお腹が鳴りそうになってくる。どんどん近づいてくる。
あつ


「グゥゥゥ」


鳴ってしまっただけど大丈夫。音は比較的小さい。これならねえまだ……


「ゴガァァァウゥゥゥ!!ギュルルルルルルグゥゥゥボバァァァアーーーージュギリングジュブリガルセフトゴバーーー!!!、!!!!、!!!」


近年希に見るクソデカ爆音。
教室に響き渡り、おとの粒一つ一つが共鳴し合い、机を伝い、壁を伝い、とさながらそれはクラッシックミュージック劇団の開演だった。


僕の顔は猿のお尻のように真っ赤だったろう。不意に隣の男がこっちを見たと思う。見せもんじゃねぇぞ。


そんなこともありテストが終わり恥をかき気まずいながら昼飯を食い、
面接の時間になる。
面接は一人ずつ別室に行き行う感じだった。

これはね、まぁ回転率がアホみたいに悪い。ひょっとしたら、いやひょっとしてなかったです。ごめんなさい(?)ともかくこの教室には40人いて、その一人が呼ばれたら10分くらいの面接をする。終わったらまた一人を呼んで面接をする。って感じだった。
2教室あり1教室に面接官は1人。
これで回転率が悪いことは理解できると思うのだが、運悪く僕は
40人中、39人目だった。
その運命を悟ったとき絶望だったね。

こんなことになると思ってなかったから本もたまごっちも勉強道具も持ってきてない。
何時間も何時間もヤギみたいなアホずらをしながらこの高校の全ての人間を呪った。

もう帰る予定を3時間オーバーした時のことだった…もうそろそろ僕の番が来る!!
僕の前のカーテンニキが呼ばれもう少しでこの牢獄から出れると思った。
満面の笑みを浮かべた。

もう面接だから少し尿を出して膀胱の調節をしようとトイレへ向かった。走って向かった。トイレが謎にめちゃくちゃ綺麗だった。景色もめちゃくちゃ綺麗。
どこにこだわってんだよ。

そしてトイレで用をたしてウキウキになって教室へ向かったその時、
40番目の僕の後ろの女の子が面接する教室に入っていった。

       (は?)

教室前の清掃員みたいな人がモップを持ちながら、


「なんか可愛そうだったから先行かせたよ。」



      d=(^o^)=b




そしてそれから10分くらい待ち、呼ばれ、教室に入った。もう正直面接のことはなんも覚えてない。
なんか志望動機だけカミカミで全然言えなかった覚えがあるそれだけ。



僕は友達たちとこの高校へ来た。

「帰るときはここで待ち合わせな!」

と約束した。
僕が最後の受験者だったのでもちろん友達は先に面接を終わらせていた。それも結構早く。

なので僕は孤独と悔しさを噛み締めながら一人で帰った。




と思ったら、、、

なんと友達たちが皆待っててくれたのだ!!!!!!
「おせえよ。何時間いんだよ笑」

「えっ???!なんで待ってんの?」

「なんだよ約束したろ。」

僕は泣きそうだった。

皆で一緒に帰った

友達は大切にしよう。


そう思えた併願受験だった。

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