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快適に暮らしたい気持ち

今日は薬を上手に使えば生活がいくらか変化するということについて書きます。

以前の記事で、私は自分の母について書いたんだけれど、当時母は精神的に重い症状がでていました。
ほんの些細なことで感情のコントロールがきかなくなり、暴れてしまったり、錯乱してしまったりする。そして、自分のしたことを覚えていないことが半分以上だったりするんだけれど、こういう症状をほんの少しの投薬でなるべく抑えていた。それ以外にも、様々な精神症状がでていたんだけれど、今回はちょっと省きます。

母の場合、とある難病を抱えていてそちらの投薬が優先だったんだけれど、難病のための薬を飲むと、精神的な症状が悪化し、精神症状を抑える薬を増やすと、難病の症状が悪化するという、まさに負のループを抱えた人でした。しかも、投薬の限界量すれすれ。
だから、家での状態を詳しく把握して担当医に伝えて調整してもらっていた。ものすごく疲れる作業だったけれど、うまくいけば、ほぼ普通の人と変わらない精神状態でいてくれるので、周囲の人間も、本人もとても生活しやすくなる。本格的な精神疾患の治療はできないんだけれど、それでもこんなに生活しやすくなるんだぁ…と感動したことを覚えています。これは私が20代前半の時の介護の話です。
そう、上手に薬を利用すれば100%ではないけれど、そこそこ落ち着いた暮らしにすることができるのです。

一昔前は抗精神薬というと、依存性が強くて勝手に服薬をやめたりすると離脱症状という発作がでたり、異様な眠気や意識がはっきりしないなどの副作用が強いものが多かったけれど、最新の情報だと「苦しい時だけ服用する」といった依存性のあまりないタイプも出ているらしくて、なんて便利な時代が来たんだ!と思いました。症状によって使える場合とそうでない場合があるそうですが…
いずれにしても、精神的な症状は薬の発展によって、かなり軽減することができる時代になってきているんだなと思いました。
飲みすぎはよくないけれど、いいバランスで利用して少しでも快適な生活をするために「薬」を利用するのは必要なことだなと私は思っています。

私の子供の頃は、こういう話を理解して、解決しようとする大人が周囲にいなかった。これが問題が深刻になる要因だったと思う。
なので、理解者を探すことも大切なんだなと私は思いました。ちなみに母は介護事業を営む薬局と契約して、そこのケアマネジャーさんにたくさんお世話になりました。いろんなことを教えてもらったり助けてもらいました。さすがになんの知識もない私には一人ではどうすることもできなかったから。結果、よかったです。

先日の話を書いたことによって、過去の私の記憶を思い出すことが増えましたが、現在の私は母に介入することはないのでとても落ち着いています。なので今までやりたかったのにできなかった創作を楽しんでいます。どうしているかわからないけれど、お互いにお互いの生活を楽しむというのも家族の形としてアリかもしれないなぁとこの頃は思います。







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