(4)おとなの関係。上司A

私は何を隠そう声フェチなのですが
この上司Aは低くて甘いめちゃくちゃセクシーな声をしてた。

それでまずメロメロ。
見た目も私がずっと飢えてた細身のスーツ姿。
あとは忘れられないタバコの匂い。

当時ようやく成人はしたが
だからといって精神年齢も大人になったわけではなく

スーツ姿でタバコの匂いがする
大人な男性と恋をする、
というシチュエーションそのものに恋をしていたような気がする。

分からないことがあれば度々質問に行って
とにかくたくさん話しかけに行ったら
向こうから
「自惚れてたらごめんな」と声をかけられた。

それでデートをしたんだけど

私ね、元引きこもりで学校も行かずアルバイトもここに受かるまでなかなか受からないくらいのコミュ障だったから
話しかけに行くくせに社交力ゼロなのね。

だから、話せない代わりに身体の関係を持とうとしてしまうの。。

さすがに初めてのデートでしたわけじゃないけど、キスはした気がする。

いや、もう覚えてない。笑

でもこの人にはこの後しばらくしてから振られました。
「重い」と。

当時のメンタル弱々の私は
振られるということは自分人生、人格全てを拒絶されたように感じてどうしようもなく、
絶望の穴に堕ちていく感覚に耐えられなかった。

だから、縋った。

あなたが私を好きじゃなくてもいいから、と。

はい、セフレの提案を自分からしたんです。

36歳くらいの独身男性がさ、
20歳くらいの女の子からそんな提案されるんだよ。
そりゃ、危うそうでも断らないよね。

そんな感じで、
仕事で会う日は空いてる事務所でイチャつくという、深夜ドラマみたいなことしてました。

でも、次第に私は飽きて
また別の男を探し出します。


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