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【未来】2100年のアフリカ

人口は大きく三つの要素で変化すると考えられています。
「出生率」「死亡率」「移民」。

現在アフリカは高い出生率を(少しずつ下がってはいるものの)維持しながら、死亡率をどんどん下げています。したがって人口が右肩上がりで増えていく訳ですが、とりわけサハラ以南のアフリカについて言えば最後のフロンティアと言われています。

今回はそんなアフリカ地域が2100年にどのような未来を迎えているのかと共に、それが世界全体に与える影響についても考えていきます。


2100年には3人に1人がアフリカ人になる

サハラ以南のアフリカのほとんどの国が「人口転換」の初期段階にあります。「人口転換」とはイギリスの産業革命から始まる、多産多死⇒多産少死⇒少産少死、のように人口の在り方が転換していくことです。

アフリカには多産を奨励する文化があることも関係して、現在も高い出生率が全体としては維持されており、経済や医療の発展で少しずつ死亡率(特に乳幼児の死亡率)が低下してきていることで人口が急激に増加しています。

1950年には2億人に満たなかったアフリカの人口は、今では10億人を超えており2100年には「40億人」近くになると言われています。これは世界人口の3人に1人がアフリカ人になることを意味します。

中でもナイジェリアの人口増加はすさまじく、1950年にナイジェリア人と日本人の比率は1:2以上でしたが、現在では1.5:1となっていて、2億1000万人を超えています。ちなみにナイジェリアの映画産業は成長著しく、ハリウッドならぬ「ノリウッド」が2100年に現在のハリウッドの位置に居ることは想像に難くありません。

アフリカ人口増加の影響

ここ数十年で中国が世界経済の基盤を変えてしまったように、人口増加が経済成長に上手く乗ることが出来れば世界のバランスを変えることは容易です。アフリカの人口が急激に増加することはほぼ確実なので、世界に与える影響があるかないかの観点で言えば「絶対にある」が回答になると思います。

肝心なのはその人口増加が吉と出るか凶と出るかであって、どちらになるかはアフリカの経済と政治がどれだけ発展するかの点にかかっていると思います。経済が発展しなければ増え続ける人口に対して十分な雇用も食料も供給できず貧困や不平等は争いの種になっていきます。また政治の発展が無ければ社会の平等や福祉、個人の権利などを巡って争いの種になっていきます。

人口増加を受け止められる土台が作れるかによって、世界全体の未来が変わってくると言っても過言ではないと思われます。

以上、2100年のアフリカ、についてでした。
ありがとうございました!

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