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ね〜え〜

 ぜったい左なワケよ。右であったことなど一度もない。恋愛遍歴がゴミすぎて笑えない。まぁ男は全員カスだったけど、そんな男に引っかかる私も大概グズだったんだ。
 イヤだなって思うことがあっても、相手に言えなかったのって本当に問題で、自分さえガマンすれば丸くおさまると自己犠牲に走ってしまっていた私はなんなの?自分を大事にしない関係性なんて長く続くハズがないんだよ。自己主張したら嫌われるんじゃないかってビクビクしててもなにもおもしろくないし。

 まぁ当時の自分にどんな言葉をかけたって、「ラクな方」(=不満を溜めるだけ溜めて相手に伝えない)に流されて終わりだったろう。結局はね、だれとも意思の疎通をはかる気なんてなかった、ただ自分の望みを叶えてくれる王子様をずっと待ちわびていた。

 バカですか?

 私本当にさぁ、30超えるまでひとりよがりな生き方しかしてこなかったモンだから、人との関わりなんて一切なくてよかったの。本気で。人と関わるということは、自分が傷つくリスクが少なからず発生するということ。だから、それを最低限最小限に絞ることで、自分の身を守ってきた。
 だけどさ、それってどこまで行ってもひとり相撲なワケよ。バカアホゴミクソ。
 傷つきたくないけど愛されたいなんて、働かずに毎月100万欲しい!って言ってるのと同じことだからね。
 自分のプライドだけを大事に大事に守って生きたってさ、その果てに何がある?

 他人と関わることなんて本質的に向いてないってのは重々承知ではあんのさ。キライだし苦手だよ。昔の自分が徹底的に他人との関わりを避けたくなる気持ちもわかんのよ。
 だけど、もう自意識だけでは生きられない。限界。自分自身のチンケなプライドを守ったところで、これ以上な〜んも発展しねぇわ!って気づいちゃった。

 こんなふうに落ち着いて反省できるようになったのも、成長と言えるのではないだろうか。
 まぁなんにせよ、ブラックな労働環境とクソ男はメンタルを病ませるには十分すぎた。
 ただもうホントにね、他者との関わりについては物心ついてから悩まなかったことがない。ずっと鬼門。成長しようがトシとろうが、マジで永遠に苦手分野。
 なんだけど、ちょっとずつね、自分を労わりながら、他者とうまくやっていく術がわかってきた気がするから、この調子で続けていきたい。

 一番大事なのは自分への労りですよ。他人に呑まれないこと。上手いこと自分を守れて初めて他者との交流を楽しめるんだと思う。

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