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父親の病院に付き添って学びました。

 三日前くらいから父親がトイレに立つ回数が明らかに増えたので調子を気にしていたのですが、昨日詳しく問い質したところ、『一週間前くらいから尿の出が悪くなり、今は小便を限界まで我慢してるくらいの尿意があるのにほとんど尿が出ない』という状態を告白されました。

 それを受け、症状を聞くに前立腺肥大か、膀胱炎だろうと思っていたのですが、尿が濁っていなかったので前立腺だろうと思いつつ、泌尿器科を受診に訪れたところ、やっぱりそうでした。

 病院で先生に症状を伝えると、まず超音波検査をしていただき、画像で父の膀胱、前立腺、尿道の様子を見せていただき説明を受けました。
 すると、膀胱に尿が満タンに溜まっているにも関わらず、通常の状態より1cm程度肥大した前立腺が尿道を圧迫し、尿を塞き止めていました。

 その後、尿検査をする予定でしたが一滴も小便を出すことができなかったため血液検査をし、このままでは尿が腎臓に逆流してしまう旨を伝えられました。
 父は嫌がりましたが、数日間カテーテルを挿入し、強制的に尿を排出し続けて膀胱を休ませることになりました。
 同時に、前立腺肥大を抑制する薬も処方していただき、投薬療法も並行して行っていくとのことでした。

 女性看護師の方がカテーテルを挿入すると、一気に600mlくらいの尿が排出されました。父は膀胱の圧迫から解放された開放感と、カテーテルの異物感と羞恥心のせいか、しばらく沈痛寄りの無口状態になりました。

 なので、私が主にカテーテルをしたままの生活上の留意点の話を聞きました。
 それは主に、

①尿が溜まる容器を腰より上の位置にあげないこと(尿の逆流を防ぐため)
②自分の意思に関係なく尿が排出され続けるので、こまめに水分を取り脱水を防ぐこと
③朝起きたとき、夜寝る前、外出する前、は尿を捨てること(尿を溜めるビニール袋の内容量の大きさは2500ml)

 …の三点でした。散歩や入浴等はしても構わないとのことで、特に日常生活に制約がかかるわけではないので助かりました。

 前立腺肥大に関しては、加齢・喫煙・運動不足・ストレス等、様々な発症因子が考えられるようですが、私の父の場合、二年前に尿路結石を発症したこと、一ヶ月前に鬱病系の薬の副作用で血糖値が上昇したことから薬を変えたこと、なども大なり小なり関係しているようにも思えました。

 親の生物的な衰えの姿は、将来の自分の相似形として推定できることから自戒致しました次第です。お読みいただきありがとうございました。

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