前置き

この記事は、男性ブランコ浦井のりひろさんのファンによる、俳優浦井のりひろさんの出演シーン『のみの』感想・観察記でございます。
他のキャストのファンの方々ごめんなさい。
毎度の事ながら偏愛、偏見に満ち溢れたものとなっております。ご容赦ー。

前回の感想

最終回感想（2023.09.12放送）

とうとう最終回。長いようであっという間でした。
とても綺麗な文句なしの大団円でしたね。ご都合的な所もあったかもしれませんが、たまにはこのくらい低刺激でホンワカしたドラマがあってもいいなと思いました。
可愛い海ちゃんを始め、全ての登場人物の今後の幸せを願うばかりです。

そして今回、瞳子さんの逆プロポーズシーンは屈指の名場面だったと思います。社長へのアップデート要請もしかりですが、瞳子さんの男前っぷりに惚れ惚れしました。

さて、本題。今回の出演シーンの紹介にいってみます。
今回も前回と同じく出番は３か所。

最初のシーンは開始28分。
10周年プロジェクトによる企画展のオープニングセレモニー。会場の片隅で瞳子たちと並び、社長と綾華、有栖の挨拶を見守っている姿が映りました。瞳子にフォーカスが当たっているので、その手前の部長の姿は少々ぼんやり気味。だけどその表情はとても真摯なものでした。

最初の頃を思うと、だいぶ部長の印象が変わったと思います。瞳子の才能と人望に嫉妬し、嫌な視線を向けていた部長はもうここ数話で見る影もありません。
あ、あと今回のスーツもめちゃめちゃカッコいいっすね。ダークカラーのストライプ生地。素敵。

続いては開始30分ほど。
部長は社長、瞳子と共に来賓の方へご挨拶中。その後瞳子は会場に来ていた加瀬を見つけその場を離れ、部長は、社長から仕事の件と思しき話を振られ、そのまま社長と会話しているところでシーンが終わります。

社長が「まともに」部長と話をしているところって、実はこれが初めてなのでは？

いつも社長に話を遮られたりぞんざいな扱いを受けてきた不遇な部長（ある意味『自業自得』の側面があることも否めませんが）。ここでやっと社長との信頼関係を垣間見ることができて、最終回中、いや、ここまで見てきた全ての部長シーンの中で一番嬉しくグッと来てしまいました。
メインストーリーを差し置いてどこに感動しとんねん言う話ですけど。お恥ずかしい。

でもやっとまともに仕事している姿が映ったのは事実。良かったね！部長！
瞳子が辞めるから仕方なく部長に声をかけてる？って想像も浮かんだけど気にしない！（台無し）

そして正真正銘最後のシーン。開始から41分過ぎ。
物語のクライマックス、瞳子と加瀬さんの結婚式。瞳子が退職し金沢へ戻ることを恐らく知った伊藤さんたちが「泣いちゃダメ。笑顔でお祝いしましょ」と言い合っているところに社長と部長が現れます。礼服姿も問題なくお似合いです。
ハラ気質アップデート中の社長が伊藤さんに激励の言葉を贈っているいい場面で、誰かのすすり泣く声が被さってきて…。

部長が静かに泣いておりました。
嘘でしょ。

なんなんすか。ここで感激屋の面見せてくるとかなんなんすか。
瞳子を煙たがってた部長はどこ行った。普通にいい人やん。

顰蹙承知であえて言います。
「きゃわーーーーーーーーーーーーー♪」

その後社長に「で、何で泣いてんだよ」とツッコまれ、｢な、泣いてなどおりませんとも（泣）｣と強がり（この台詞回し）、社長に肩バンバンされながらフレームアウトしていくところも面白くって。
社長のこのバグった距離感も部長となら問題なし！良かったね部長！（二度目）

部長が泣くシーンで、伊藤さんたちが小声で｢感動しちゃって｣って言ってるところも好き。ここ、アドリブっぽい空気感だったけどどっちなんだろ。

瞳子が去りし後は部下と信頼関係を育み、社長と二人三脚で仲良く歩んで行ってほしいと願わずにはいられませんでした。

そしてこの結婚式シーンは中の人的にも激アツだったようで。憧れの安田顕さんとの初共演だったんですよね。しかもヤスケンさんの席は部長の目の前。同じ画角に入ることができて嬉しかっただろうなあ。観てた私も勝手に感動しておりました。（どこで（ry

まとめ

さて、寺田部長のキャラ設定、及びこれまでの出演シーンを簡単におさらいします。思い返すとだいぶ感慨深いですね。

寺田孝志(てらだ・たかし) 45歳
・親会社から出向中
・本社時代は黒澤社長の秘書
・アートに関しては門外漢
・瞳子が自分のことを抜いて出世していくのではと恐れている
・時代に遅れまいと焦る一方、ハラスメント気質が時折顔を出してしまう

１話
・成果をあげた瞳子を苦々しい顔つきで睨み、社長に肩を叩かれた瞬間パッと笑顔に

２話
・瞳子の誕生日サプライズに嫌味を言うも軽くいなされバツの悪そうな顔
・社長に呼ばれた瞳子に意味ありげな視線を向ける

３話
・ぼんやり回

４話
・有栖の妊娠が周知となり、瞳子に有栖を推すのは公私混同だと叱責
・瞳子が部長に謝罪した一瞬うっすらと笑み

５話
・スーツに花束持参で綾華にアピール

６話
・瞳子の育休申請に驚く
・社長のセクハラ発言に無言を貫く
・加瀬くん負傷の知らせで｢そうか…｣
・プチドーナツ

７話
・綾華に挨拶しようとするも社長にあっさり遮られる

８話
・瞳子に社長の不機嫌さを忠告

９話
・ジュニア呼び
・有栖のプレゼンに真剣に耳を傾ける

最終話
・企画展で社長と会話
・瞳子の結婚式で思わず涙

印象深いのはやはり２話ですかね。瞳子の誕生日シーンの台詞は本業のお仕事内でも何度かネタにしていて、それを見るたびにﾆﾔﾆﾔしてました。
「寺田部長」とはどういうキャラかを説明するのにドンピシャなシーンだったと思います。

個人的に好きだった回は４、６、９話。
４話は絶妙な表情管理、６話は出番が多くて見どころ満載、そして９話は立ち振る舞いのスマートさと有栖のプレゼンに向き合う表情がとても好きでした。

部長のキャラ設定であった「瞳子へのライバル心」と「ハラスメント気質」の部分は当初どのように描かれるか不安でしたが、思っていたよりもマイルドな描写に留まったので安心しました。
「ハラスメント気質」の方は、社長が大半その役を担ってくれてましたね。
「ライバル心」については、最初の方はそういった表現があったものの、６話くらいから徐々に影を潜めていった印象です。どちらかというと瞳子への直接干渉よりも社長へ媚びを売る方向で多く表されていたように思います。そのおかげでシリアスよりもコメディチックな役割が強くなったと感じました。

アートに関して門外漢なところは、時折挟まれた新聞を読んでいるシーンで回収していたのかも。やはりあれはサボりではなくお勉強だったんですね部長。

唯一ギャップが大きく感じられたのは、役の年齢だったかもしれません。45歳とするには、やはり肌つやや顔つき、声が若いように感じました。年下だけど上司設定、としてもよかったかも。

それと、ドラマならではの楽しみ方の一つとして、中の人的に普段は見られない様々なファッションを見ることができたっていうのも、ファンとしては嬉しいポイントでした。サスペンダールックとか、きっともうこのドラマ以外では絶対見られないよなあ。

とまあ、この三か月間、「寺田部長」というキャラクターを余すところなく堪能してまいりました。
男性ブランコのコントで演じる姿とはまた違う、ドラマの中で役を演じる浦井さんを毎週見ることができて、とても新鮮で楽しかったです。

今後、どう仕事の幅が広がるかは神のみぞ知るって感じでしょうが、できるならばまたドラマで役を演じる浦井さんを拝見したいです。もちろん本業が最優先最重要であることは承知の上ですが、昨今の芸人さんの活躍の場の拡大具合を思うと、そちらも期待してしまうのもまた人情。
叶うなら、一度は浦井さんのパブリックイメージを活かした役を見てみたいですね。ファンにも評判高い先生役とか上品な紳士役とか。
良い人に見せかけての悪役なんかも大好物ですよろしくお願いします。

さて妄想語りはこの辺にして、そろそろ終わりにしたいと思います。

浦井さん、三か月間、本当にお疲れ様でした。とても楽しませていただきました。
次回作があることを首を長くしてお待ちしています。

またここまで読んでくださった皆様。１記事でも１行でも１文字でも、私の拙い感想文を目にしてくださった皆様にお礼申し上げます。
次回がありましたら、またお目汚しさせていただければ幸いです。
ありがとうございました。

おわり