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平熱39℃ #8 私も地縛霊。

今日は休みだったので午前中にやりたい事を済ませる為に、まず朝一BOOKOFFに立ち寄った。


私は学生の頃からBOOKOFFには散々お世話になっていたのだが、ある時期から古本市場派になっていた。
80円のコーナーがあるのもアツいし、私の行動範囲のBOOKOFFは何処も狭くてこじんまりとした店舗が多いのだが、古本市場は広めの路面店が多い。それが何を意味するのかと言うと、単純に冊数が多いだけでは無く、本を探す時にちょっと怪しげな人と距離が近く無くて済むのだ。

ちょっと怪しげなってマイルドな表現をしたが、要はコイツ古本屋に四六時中居るんじゃねぇか?って感じの不潔っぽい冴えない漫画とポケカを永遠に探してる地縛霊と、狭い店内でしかも高い本棚で人目が届かないスペースに一緒にいるというのはベテランのババアでもちょっと恐いのだ。
それが幼い娘連れの時とかだと尚の事だ。

勘違いするな、誰もババアには興味無ぇから!と罵声を浴びそうだが、そうだと分かっていても、狭い空間に誰か居るとちょっと構えてしまうんだから仕方ない。
なので本棚と本棚の間隔が広めに作られてる古本市場に行く機会が増えていったのだ。

そんなこんなで古市派になってから5,6年は経ったかと思う。3〜4店舗を良く行くお気に入りとして、定期的に巡っていた。

だがある日突然私のBOOKOFF通いが再開される事になったのだ。

一番最寄りの店舗は二階建てで、勿論店内は狭く、おまけに駐車場もクソ狭でお気に入り店舗にするには何だか納得行かない所もあったのだが…

何故それでも通うようになったのかと言うと、夫がしれっと仕事帰りなどに足繁く通い、クーポン券を駆使してちょこちょこ漫画本を購入していた。更に店舗に無い本はネットで取り寄せたり、まとめて買う時は自宅に届くようにしたりとOFFラーを極めていたのだ。しかも取り寄せした漫画本はどれも比較的良い状態の本ばかりだ。

だいぶグラついているが、1番の決めてとなったのは…

夫に言われて初めて気付いたのだけどBOOKOFFの価格シールは綺麗に剥がれるのだ。


私の剥がしテクの問題もあるかもしれないが、古市の本に貼られたシールはまぁ綺麗に剥がせない。破れて、慌てて指の腹で擦って、ネチョネチョして、黒くなって、背表紙に爪痕付いたりする。

でもBOOKOFFのシールはスルッと剥がれる。

もう一度言う。
BOOKOFFのシールはスルッと剥がれるのだ。


これが決めてとなって、私は再びBOOKOFFの地縛霊達の元へと飛び込む事になったのだった。


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