Vol.79 オリックス・中嶋監督の抜擢力

今更ですが…オリックス日本一おめでとう!!W杯の興奮と共に、記事に取り上げていないことに気付き、次にいつチャンスが来るか分からないのに…と急ぎペンではなくスマホを取りました(笑)

選手の皆さんが頑張ったのは言うまでもないですが、改めて、中嶋監督の手腕に脱帽です!

特にすごいと思ったのは抜擢力ですね。例えば、今年の新戦力として台頭してきた主な選手は以下の通りです。

中川圭→2018年ドラフト7位。3番として辛抱強く使い続け、打率.283の成績を残し、中軸を担うまでになった。

宇田川→2020年育成3位。防御率0.81、日本シリーズでも大活躍しましたが、今季が一軍デビューでした。

阿部→2020年ドラフト6位。中継ぎ・抑えとして大活躍。新人王候補とも。

山崎→2016年ドラフト6位。(※この年のドラフト4位が、あの山本由伸)去年までは先発投手でパッとしなかったが、今年は中継ぎとして開眼。宇田川との中継ぎコンビは安定感抜群。

これらの選手は、いすれもドラフト順位としては下の方で、決して前評判が高かったわけでもありません。(少なくともファンの目として)

それでも、中嶋監督がフラットな視線で選手の実力や適性を見極め、一軍で抜擢して成果を出す…、ダメでも再チャレンジの機会を十分に提供している(再チャンスを与える旨の言葉選びも凄く大事な要素だと思います)、等々、野球だけではなく組織マネジメント全般に通じる要素満載の名采配でした。

普段無口で感情を表に出さない中嶋監督ですが、日本一が決まった瞬間、万歳して全身で大喜び…ではなく、俯いて頭を抱えるような素振りだったのも印象でした。

まさに感極まった名将の心打たれる反応に、こちらも目頭が熱くなりました。

抜擢というキーワードは、サイバーエージェント・曽山さんの『若手育成の教科書』にも出てきますので、次回の投稿で取り上げたいと思います。

来年は主砲の吉田正尚が、再来年は大エースの山本由伸が、それぞれ恐らくメジャーに行くことになり、先行きは不安です…。

が、当たり前ですが、そんなことでファンはやめません!飛車角とも言える存在を失った後のオリックスが、どのようにチームを作り上げるか?を楽しみに、これからも全力で応援します!

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