わらび餅中毒者
娘、12歳はわらび餅が大好き。
私が昼間にお友達と焼肉パーティーを楽しんでいるときに家から電話をしてくる。
「あっ、ママ?わらび餅買ってきて。」とわらび餅のオーダー。
夕方、帰りが遅いと「ママ?わらび餅買ったの?いつもの店だよ!」
そう!いつもの店!隣町の団子屋のわらび餅が絶品で娘曰く無限に食べれるわらび餅なのだ。
我が家はあの団子屋が開店してから何度も通った。
娘は毎日わらび餅を食べれるくらいの中毒っぷりである。
そして、あら?飲み込んだの?というくらい、あっという間に食べてしまう。
今日、隣町の団子屋まで行くのは遠回り。
団子屋には申し訳ないが今回は買うのではなく、実際に作ってみるのもいいかもしれない。そう思って、あえてわらび粉と黒砂糖、きなこを調達。
「今日は作ってみましょ。」という私に「えー!!」と不満げな娘。
レシピがあっても、レシピ通りに作れない私達。
1度目は粉と水を一気に混ぜてしまい、失敗!
「失敗しちゃった‥。」と娘。
「失敗は成功の母です。」と言いながら2袋目の作成に取り掛かる私。
わらび粉を鍋に入れて少しずつ水をいれる。
私が混ぜながら、娘が水を入れる。なかなか見ることのない共同作業だ。
混ぜる、水を入れるを何度も繰り返して、やっと完成したのはわらび粉のダマだらけのわらび餅だった。
黒蜜も隣の鍋で作成。
完成したわらび餅は市販のものにかなうはずもなく、わらび粉のダマが口に残る、黒蜜ときなこをかけてなんとか食べれる品だった。
「はー、大変だったね。わらび餅を作るって大変だね。うち、もっと味わって食べることにする。」と娘。
ただ食べるだけではなく、実際に作ることで造り手の苦労、気持ちがわかる。
よい時間になった。
今後、団子屋のわらび餅を飲むほどのスピードで食べることはなくなるだろう。
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