彼氏の前で号泣 後編
アラフォーバツイチのさくらです。
無尽蔵の体力で、私の休み全てを蹂躙していく肉体労働マッチョモンスターのタカシさん。
ある日のこと。
金曜日は一緒に夜ご飯を食べに行って、そのまま私の家にお泊まりし、土曜日は朝から一緒に演劇を見に行く予定になっていました。
しかし
金曜日の夕方に私が受けた救急車の患者さんがわりと重症で緊急入院に。家族の到着を待ち、厳しめの話をして、当座の点滴やら指示やらもろもろを必死に済ませる。
これなら自転車を爆速でこいで帰宅すれば、飲食店の予約時間には間に合いそうだ…
明日は朝から演劇鑑賞で遠出の予定のため、病棟に診に来るのが難しい。
※何かあればうちは基本当直医が対応するシステムのため、休日出勤しないのは問題ないといえばないのだが。
とりあえず、今のバイタルなら、明日は大丈夫そうだが、月曜まで検査もせず様子も診ないのは気がかりだ…少なくとも電解質は見ておきたい。
日曜はタカシさんがうちに泊まってるが、外出の予定は立てないし、日曜に採血を入れて、日曜の昼にでも一回診に来よう…その間、タカシさんには昼寝でもしててもらって。
これで病棟も、タカシさんとの予定も両立できる。何とかなる!脳内は色々なことが錯綜しパンパン。
いや、パンパパンだった。
そんな思いで急いで自転車で帰宅。すでに合鍵で家に入ってたタカシさんは我が家でおくつろぎ中。
私は着替える手を止め、しばしフリーズしてしまいました。
完全にキャパオーバーしたのです。
頭から「プシュ~っ」って湯気が昇る感じ。
今からの夕飯の予定、病棟の重症者、明日の観劇でパンパパンの脳みそに、さらに新たにサッカー観戦の予定を今、考えろ、、、だと?
いっぱいいっぱいすぎて号泣。。。
私は平素より男よりの脳みそだと自覚しているが、そのせいか、
意外とシングルタスクなのだ。
タカシさんは無表情で「分かった。ごめんね。」と言っていた。その日は変な空気のままメイクを直して外食へ。
タカシさんに言いたいことが二点ある。
これ、いっつも言う。
でもね、
気にするか、気にしないかは、私が決めるの。
ってゆーか、そういう感情って勝手に湧き出してくるものだから、自分ですら気にしないようにコントロールできないものなの。
気にしないの、理論上、無理なの。
少々、無理でもしんどくても、頑張っちゃう気質なの。そういうど根性体質じゃなかったら、医学部の入試に受かるほど勉強し続けらんなかったし、この仕事を子育てしながら20年も続けられてないはずなの。
断る罪悪感と体力の限界を常に天秤にかけて、ギリギリのところで踏ん張ってるの。
あとね、
お前は他にやることないんかい!?
私と遊ぶ以外、何もないのか?
スキルアップのための資格取得でも勉強でも、今の仕事を退職した後のライフプランとか、子供とコミュニケーション取るでもさ。高齢の親御さんの介護保険とか申請してるか?
私の体力・気力が限界に近いので、何かしらの調整せねばなるまい。
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