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【週刊消費者情報】『消費者情報』 Web版5月配信号の紹介〈連載編〉

【現場からの情報・相談】
(公財)関西消費者協会 相談グループ
タイトルは「一人暮らしの高齢の母が訪問販売で高額な屋根工事の契約をさせられた(第5回)」。
過去から今日まで行われている点検商法は、まさに悪質商法の王道!?といってもいいでしょう。一人暮らしの90歳代の女性宅に突然訪問してきて、「屋根の点検します」と言って屋根に上がったそうです。その後どうなったか、もう見当はつくと思われます。でも読んでください。怒りが湧いてくるはずですから。
不招請勧誘規制の導入も席前で急いでほしいのですが、”一罰百戒”準詐欺罪という手痛い刑罰も使えないものでしょうかね。

【商品テストの機能と役割】
(公財)関者協会 相談グループ総括(テスト担当)
タイトルは「中古品は買う側も販売・譲渡する側も注意が必要(第13回)」。インターネットを利用した通販などの取引は頻繁に行われています。また、フリマサイトに代表される消費者同士の取引も日常茶飯事となりました。
 そこで、もし万一事故が発生した場合、市場流通している製品ならメーカーや販売店などに苦情等を訴えることができます。でも、そうでないケースも多々あるようですから用事しなければなりません。しかも発火事故などにつながる危険なものまで出回っているようなので注意が必要です。このページもぜひお読みくださいね。

【がんばれ!消費者委員会】消費者委員会 事務局
タイトルは「複雑化、多様化する決済制度の透明化について(第65回)」。
表題における決済制度の現状と課題は、①キャッシュレス決済サービスに関する消費生活相談・被害の増加 ②2月内払いクレジットカード決済(マンスリークリア、購入日から2カ月以内に一括で支払う方式)に関する割賦販売法の課題 ③縦割りかつ断片的な法規制と規制のすき間 ④過剰与信の懸念――であり、それぞれに重要な対応策を示しています。

【団体訴権への展開】
NPO法人 京都消費者契約ネットワーク(KCCN)
タイトルは「例会『消費者の視点から問う 気候グリーンウオッシュ広告』の開催」。
さすが環境問題先進都市の京都です。最近よく耳にする「グリーンウオッシュ広告」をテーマに取り上げ、現状と問題点を洗い出し、司法的アプローチも視野に入れた活動を考えているそうです。

【消費者庁 新未来創造戦略本部の取組】
タイトルは「令和5年度消費者庁新未来創造戦略本部成果報告会の開催及び『インターネット通販における表示内容と消費者の心理的特性等に関する調査』について」
毎年毎年、ネット通販の消費者トラブルは多く、法改正で規制したとしても、法の網をするりと抜けてあの手この手で業者は攻めてきます。もっと抜本的な法改正が必要なんだ、と消費者弁護士の国府泰道さんは言っていました。
法改正の側面はもちろんですが、一方の消費者サイドの現状と問題点もやはり大事です。その足掛かりとしての調査について今回報告いただきました。

【5月消費者月間統一テーマ「デジタル時代に求められる消費者力とは」に寄せて】
弁護士の村 千鶴子さんに特別寄稿いただきました。
とにもかくにもデジタル時代の消費者は、まずは自衛する術を身に付けないといけない、という単純明快な話です。特定商取引法による規制がネット通販に導入されたにもかかわらず、その後も定期購入トラブルは増加し続けている、のですからね。
明快であるからこそ、必要なプロットはこうです。①スマホの機能をよく知ること ②良い業者を選ぶ ③最終確認画面を丁寧に確認すること ④少しでも納得できないときは、すみやかに消費者ホットライン「188(いやや)」番に相談する――足腰同様、消費者力も鍛えましょう。

【ネット漂流】
タイトルは「SNSで注意したい写真の取扱い(Vol.78)」。
本文から
「ある社会人1年目の女性からの相談は、自分のプロフィールと写真を使って出会い系サイトを利用されていたという、いわゆるなりすましトラブルの相談だった。出会い系サイトは会員登録や有料会員にならなければ見ることができないので、なりすまされていても本人は気づかない。~」
篠原嘉一さんの記事は勉強になりますけど、怖い話が多いですね。

               『消費者情報』Web版編集室 原田修身
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