京大入試新制度(女子枠)について「男性差別だ💢」と言う輩が多いので物申す

今回の女子枠の導入について、批判的なコメントが各SNSでよく見られる。「女子枠とか気分悪い、差別されてるとしか思えない」「こんなの作ってなんの意味があるんだ?」「女性比率を上げることに合理的な理由なんて無いだろ」など。挙げきれないほど批判されているが、そもそもあの京都大が近年の「多様性」という文言に影響され、ミーハーになって女性枠を作るとは到底思えない。さらに、世界レベルの研究機関でもある京都大はそれにふさわしい、「研究をする上で」有能な人材を集めることを目的として入試を行っている。ここで勘違いしてはいけないと思うのが、必ずしも「勉強ができる=優秀」ではないということである。難関を越えて京都大に入るほどの人間は確かに論理的思考力に優れた人間ばかりだろう。しかし、研究に必要なのはそれだけでなく、そもそもの「切り口」を思いつけるかどうかもだ。京都大ほどの高度な研究機関ではどこの大学よりも大規模かつセンシティブに研究を行っている。そんなレベルの高い研究を議論を重ねて豊かにするためには様々な視点(先ほどの切り口)を増やすことが不可欠だ。周知の通り今の日本の理系学部(特に工学)では男女差が極端である。そこで京都大が、従来の合格ラインギリギリの入学者を受け入れるよりも、前述したように少しでも深い議論を重ねるために女子枠を設けて女性視点をより増やそうというのなら研究機関として正しい判断であると私は思う。しかしSNS上では、「むしろ男性差別だ💢」などと的外れなコメントが多い。
私にとっては一連の騒動(?)は、もはや京都大がSNSに住まう人間の論理的思考力の低下の程度を調べるための実験だったんじゃないかなどと疑うほどでしたわ(^^)


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