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【詩】ツバメ

あの頃君とツバメの子育てを観察した

ツバメは夫婦で交互にエサをヒナに与える

1日に何回も何回もエサを与える

ある時ヒナが大きくなって巣から

はみ出しそうなっているのを見た時

ふと親はどこで寝るんだろう

という疑問が湧いた

ある夜君とスマホの明かりを

ツバメの巣に照らした

親は巣のすぐそばのパイプでヒナを

見守るように寝ていた

僕はヒナの巣立ちをみたいと思い

通い続けたがそれは叶わなかった

いつの間にかもぬけの殻になっていた

君とツバメを観察したあの夏は

いつまでも忘れないだろう


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