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「E-textileについて考えようミーティング」を開催しました

こんにちは。Surface&Architecture UXデザイナーの土田(どた)です。

突然ですが、「Eテキスタイル」というものをご存知でしょうか。

僕は普段ユーザーインターフェースなどディスプレイ上で展開されるデザイン業務を行っているのですが、個人的な作品として電子工作を使用した、フィジカルなインタラクション作品をつくったりしています。

その制作活動の中で、Eテキスタイルという電気を通す布があるということを知り、その素材の持つ可能性感じ取って、これは面白いインタラクションができそうだ!と考え、いくつか作品を制作しました。

Eテキスタイルを使った作品の1つがこちらです。エプロンのポケット部分にEテキスタイルが使用されています。↓

また、導電布をつかってかんたんにインターフェースが作れるモジュール「nüno」も作っています。

ただ、僕の周りではEテキスタイルを知っている人が少なく、せっかく面白そうな素材なのだから一緒に考えていく人が増えればより楽しく、可能性が広がるのでは?と考えていました。

そこで

「Eテキスタイルについて考えようミーティング」

というイベントを社内を開催することにしました。
全3回開催する予定で、このnoteで書いている内容は1回目についてです。
(2回目も開催予定です)

Eテキスタイルについて10秒で解説

そもそもEテキスタイルとは何?という方も多いと思うので簡単にご説明すると下記になります。

スマートテキスタイル、スマートファブリック、導電性繊維とも呼ばれる。
電気的な特性を持たせることでさまざまな機能を実現するファイバーやテキスタイル。電気的な特性としては、能動的なものと受動的なものがある。
(伊藤忠 繊維月報vol637「まずは未来を考えよう」
http://www.itochu.co.jp/ja/files/geppo_1305.pdf より)


一言で言うと【電気を通す布】、です。
ただ一言に「Eテキスタイル」と言ってもその種類は様々で、(通電のために)使用される素材も銅や、銀、ステンレスだったり、作り方も織物、不織布、編み物だったりして本当に様々な種類があります。

なぜ今、Eテキスタイルについて考えるのか

そんなEテキスタイルですが、意外とその歴史は古く、電気を通す布自体は1000年前から作られていたそうです。それが近年のコンピューターの小型化、スマホやセンサの普及によってウェアラブルやIoTで活用する事例が増えてきており、今後の発展が注目されています。

また、一度に大量に作る必要があるテキスタイルという素材の都合上、これまで個人規模では扱いづらく、企業規模での研究が多かったのですが、近年は比較的入手しやすくなってきました。

そうした中で、これまで比較的技術者視点でのユースケースが多かったEテキスタイルのプロダクトを、ユーザー視点で考えていくデザイン思考によって、次なる使い方が見えるようになればと考えていました。

次回、Vol.1 のレポートをお送りします

前置きが長くなってしまいました。次回の記事で「E-textileについて考えようミーティング Vol.1」の様子をお届けします!

Surface&Architecture 土田哲哉


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