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発達グレー息子の就学相談 支援級を希望した理由


現在、幼稚園年長の息子は来年小学校入学。
 
 
息子は年少の時に自閉症傾向と言われ療育を開始し、年中で幼稚園を転園して急成長。
児童精神科を受診しましたが、検査必要なしと診断名はついていない状態。いわゆる発達障害グレーゾーンです。
 
 
▼3歳で受けた田中ビネー知能検査についてはこちら

▼4歳で児童精神科を受診した時のことはこちら


今回は、今年の6月に就学相談に行った時の事と、支援級に希望を出した心境を振り返ろうと思います。
 



就学相談の予約は夏休み前までに


 
息子は年少の夏から療育に通い始めていたので、日頃相談をすることが多く、その流れで就学相談というものを知ったわが家。
 
 
療育園の先生から「年長に進級してすぐに役所に問い合わせを」と聞いていたので、それに従い、手順を踏みました。
 
 
役所の教育課(小学校を担当する部署)に電話をしてみると、月に数回就学相談の日時が決められていて、夫婦と息子の予定を合わせて申し込みました。
 
役所の担当者からは
 
 
――――「就学相談は夏休み前までに予約を入れて下さい。支援級を希望された場合の判定は夏休み明けに出ますので」
 
 
と、予約時期については念押しをされました。
自治体によっても違いはあると思いますが、夏休み前というと4~7月上旬という限られた期間中の月数回しかない…。わが家はなんとか6月の枠で申し込みを完了。
 
 
わが家の住んでいる自治体では、支援級を希望する場合は、就学相談を受けて、同じ場所で発達検査を受けることもでき、その結果を役所から小学校の方に渡してくれて支援級かどうかの判定をするとの事で検査も同時に受けることに。
 
 
私は勝手なイメージで、支援級を希望するなら医師の診断書もしくは発達検査などが必要なのかと思い込んでいましたが、必要なしとのこと。
 
 
うちの自治体のように就学相談と発達検査が一度に終わるのなら楽だし、検査料が無料だったのもありがたかったです。年中の時に児童精神科は受診していたので、必要があれば受診するつもりでしたが、必要なしと聞いて、ちょっと安心しました。
 
 
 

就学相談・発達検査での息子の様子


 
就学相談は、普段乳幼児健診などが行われている施設で行われました。
息子自身行ったことがある場所だったし、前もって、
 
 
――――「パパとママと息子君の3人で、新しい先生とお話があるよ。痛いことはされないよ」
 
 
と伝えていたのもあってか、緊張することなく施設内に入ることができました。
 
 
就学相談には、
 
 
◆役所の教育課(小学校担当の方)
◆保健師
◆臨床心理士
 
 
の3人がいました。臨床心理士さんは別室で検査をしていたようで、まずは教育課の方と保健師さんと、夫婦と息子の3人で待機。
 
 
待機スペースでは、息子は教育課の方と保健師さんに自分の名前を伝えたり、好きなものについて話したりと自然な会話ができて、まずはほっとしました。
 
 
いくつか置いてあったおもちゃから、マグネットパズルを選んで思うようにくっつけて、
 
 
――――「ロボットができたよ~~!!」 
 
 
など言っていると、お二人とも息子のことを褒めてくれて、息子は嬉しそうな様子。この後の発達検査もリラックスして受けられたらいいなと思っていました。
 
 
 
そうしているうちに、息子の検査の順番が来て、検査の部屋に呼ばれ入室。上記3名の方々と私達夫婦から見られながら、息子は検査を受けました。
 
 
この時の発達検査は、田中ビネー知能検査。
検査中に嫌がったり、駄々をこねたりなどはなく、途中考え込む問題もありましたが、比較的スムーズに終了できたかなといった感じ。ただ、出題された内容を理解できずに不正解となってしまったのが2~3問ほどで、検査結果としては、
 
 
――――「実年齢5歳3ケ月に対して、4歳10ケ月~5歳ちょうどくらいでおおむね実年齢相当の発達
 
 
ということでした。検査結果の報告書など希望しましたが発行できないということでこれだけしか分かりませんでしたが、実年齢相当と聞いて安堵しました。
 

「通常級でも大丈夫そう」と言われたけど…


 
検査の後に、教育課の方が、
 
 
――――「息子君、通常級でも大丈夫そうかなと思いますよ
 
 
と言ってくれ、
 
 
――――“通常級で大丈夫そうと言われるくらいに、息子は成長してくれた
 
 
と思うと、心の奥がじんわりとあたたかくなりました…。
2歳で「自閉症かもしれない」と言われて、悩んだり、心配したり、自分を責めたり、焦ったり…いろんなことがありすぎて苦しくてつらい日々が長かったけど、それらが一瞬にして報われるようなそんな言葉でした。
 
 
でも、2歳~年少の時に在籍していた幼稚園で【集団行動ができない・一斉指示が通らない・気持ちの切り替えが難しい時がある】などと困り事があったのも事実。
 
もしかしたら、小学校という新しい環境で、新しい大勢の先生・生徒とやっていけるかとかんがえたら…やっぱり親としては不安で。
 
と、そういう正直な気持ちを話したら、
 
 
教育課の方から、
 
 
――――「支援級希望で出しておいて、判定が出るのが夏休み明け。そしてもし支援級判定が出たからといって絶対に行かないといけないということではなく、お子さんの成長具合を見ながら、支援級判定が出た後でも通常級に変更することができます
 
 
という話をしてもらうことができました。
 
 
『支援級判定が出た後でも通常級に変更することができる』とは全く知らなかったので、驚きましたが、
 
 
――――「あとで変更もできるなら、とりあえずは支援級で希望しよう」
 
 
とあまり思い詰めずに希望を出すことができました。
 
 
他にも、
 
 
●学期ごとで転籍が可能
 >>1学期は支援級スタート→2学期から通常級のみなど
 ※但し転籍のためには別途手続きは必要
 ※他校は1年ごとの転籍というのが多いようです
 
●支援級+通常級のほか、通常級+通級指導教室という選択もできる
 
●入学式の前日、体育館を見に行って良い(事前の電話連絡必要)
 
 
などといろんなことを教えてくれました。

 
2~3歳の頃、息子が大人数の場所が苦手だったことを伝えると、なんと入学式の前日小学校の体育館を見に行けると言ってくれてビックリ!

 
子供の発達に悩んでいると、“小学校入学”って単語を見聞きするだけでも気が重い…と思っていましたが、、入学式前日に見学に行けたりするんだと、そういう細やかな対応もあるんだなと感心したし、ありがたく思いました。
 
 
息子はわが家の第一子というのもあり、親として子供が小学校に入学するということが初めての経験。さらに息子は発達グレーで気がかりも多く、不安が大きかったんですが、今回の就学相談は、
 
 
――――“就学を不安に感じていたけど、役所や小学校はできる範囲で親子に寄り添った対応をしてくれるのかも。頼れる部分があるのならできるだけ頼っていきたい”
 
 
と不安が軽減されました。
 
 

支援級を希望した理由


 
就学相談に行く前に、私自身も「支援級か?通常級か?」というのはすごく悩んでいました。
 
でも、今は主に以下の3つの理由で支援級の方が良さそうと思っています。
 
 
 
【1】「通常級で大丈夫そう」とは言われたが、少し無理をして通常級に入れた結果、もし何か問題が起きた時に「支援級でスタートしておけば良かった」と後悔したくないから
 
【2】大人数か少人数かのクラスなら、息子にとっては少人数の方が安心できそうだし、本人が集中しやすい・成長しやすい環境だと思うから
 
【3】入学時は支援級も通常級も両方経験させることで、生活するうちにどちらがいいのか息子自身に選択をしてもらいたいと思うから
 
 
 
発達グレーゾーンの息子にとって、どの選択がベストなのか、これはもう入学してみて、生活してみてじゃないと分からないと思っています。

 
なので、ひとまず入学時のスタートラインは支援級で、それ以降はその時の流れに身を任せようという気持ちです。

 
幸い、入学予定の小学校が選択肢が多く、柔軟な対応をしてもらえそうだったので、入学時点に「支援級か?通常級か?」と決めることに重点を置きすぎず、入学してからの息子の様子や気持ちをくみとりながら息子に合いそうな方にシフトして行ければと思っています。

 

次の記事は内容は未定となりますが、定期的に投稿できたらと思って準備段階ですので、また読みにきてもらえると嬉しいです😊

私達親子の経験がどなたかのお役に立てればいいなと思っています😊

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