不合理に考える人はそんなに居ないのだが、人間は不合理なものであることを説いた禅問答のような本です。それはpsychologyが多分に人間の投資行動にも影響していて、その心理的な状況から頭の良いとされている人も自由になれないと述べている。そして、今までの投資本と違うのは必ずしも経済的に合理的な判断のみを優先して投資をすることが正しくないと述べている。

例えとして本書では、住宅購入について述べている。
住宅を手元資金（貯金）で著者夫婦は購入したみたいですが、住宅ローン金利＜株式の期待リターンなら株式に投資する方が経済的に有利なはずです。でも著者は住宅を手元資金（貯金）で購入した。それは夜中安心して眠れる心理的な安全を確保することを優先してのことである。経済的な合理性だけで暮らすことを必ずしも推奨していない。
また、どこまでを株式投資（やETF）にぶっこむかと言うことについても、期待値を高くするだけなら脳死でVTやオルカンにオールインするだけでも良いのですが、著者は現金をあつめに確保しつつ株式投資（やETF）に参加することを推奨している。その理由は何かあっても（例えば株式相場の急落や自身の病気等）株を売らない為に現金を厚くしておく必要を述べている。全世界型のVTなどのETFやオルカン（ｅＭＡＸＩＳ Ｓｌｉｍ 全世界株式オール・カントリー）などは、急落しようが以前の相場に過去は戻りました。

上記は私も保持している（今は手数料のより安いｅＭＡＸＩＳ Ｓｌｉｍ を定期購入してます）三井住友ＴＡＭ－ＳＭＴ　グローバル株式インデックス・オープンの経時的な値動きです。

急落した後の反転相場に備えるためにもバッファ（手元資金）をもっている必要性を述べているんですね。

この辺の具体的な投資戦略や銘柄については本書では一切述べていません。また現金がどれぐらいの割合必要かについても、国籍や仕事によっても大きく違いますよね。解雇規制のきつい日本+医師免許のある先生方なら比較的厚めに期待値の高いVTやオルカンにぶち込んでも良いかもしれませんが、早く金持ちになろうとするとコケるリスクも高くなるので、特にはじめて5-10年は様子をみながら恐る恐る投資で良いと個人的には思っております。

以前記載した私のクソnoteです。
『楽天所見の改悪をうけてSBI証券にしてm3ポイントを貯める方法（無料）』

私はふるさと納税を楽天のスーパーセールで行うこともあってSBI証券と楽天証券を両方保持してますが、これも慣れてくるまで一つでも良いと思います。

細部の投資各論は色々ありますが、医師の場合は給料が振り込まれると同時に天引きで証券口座にまずお金を移動させる→脳死で積立（下記のようなボタンがあります）→ひたすら放置playで必ず一億たまります。

『レジデントのための専門医習得と1億円貯める方法ver1.2　無料』

上記は少しお金にFOCUSしがちですが、意識高い系の先生でも時間は多少かかりますが、必ず1億は貯まる信じております。

因みに本書は読書したのではなくランニングしながらオーディブルで聞きました。
『運動は人生で最優先事項の一つ　各論　運動を続けるには』

本書『サイコロジー・オブ・マネー 一生お金に困らない「富」のマインドセット』発売後数年は経っていますが、今年読んだ（聞いた）投資本、金持ち本の中で一番良かったです。