２０１９年１０月１２日（土）の朝、２時過ぎにトイレで目が覚めると、屋外から何やら ゴーゴーという音 がする。
台風１９号 は、まだ 太平洋の南海沖 にあるはずだが、この頃から、すでに影響が出始めていた。

これまで生きてきた中で、台風には毎年、遭遇している が、今回の台風は、いつもと違うなぁ・・・という感じがあった。
ニュースでも「地球史上最大」とか、６０年前の「狩野川台風並み」などと、大仰な見出しが散見されたし、衛星写真 を見ても、その大きさは 一目瞭然 だ。
「こりゃ、危ないかな・・・」と薄々、思い始めていた。

その後も、暴風雨 は、約２０時間近く 続き、その間、自分は、部屋の中に、じっと篭っていたが、SNS では、刻々と 被害状況がツイート され始めていた。
ウチも、災害危険区域 に指定され、「避難勧告」が出たが、指定された 避難所 に行くまでの 山道が危険 なので、自宅で過ぎ去るのを待つ ことに決める。
珍しく、何人もの友人から 安否を確認する電話 が入ったり、SNS でも、知り合いと盛んにやり取り をして、つかの間、楽しいひと時 を過ごした。

結論から言うと、ウチは、何も被害が無かった。
避難せず、自宅に篭っていたのは 正解 だった。
しかし、SNS では、各地で 洪水 や 土砂崩れ が発生している事を報告していた。

そして翌日、ウチの地元も、土砂崩れのために 断水 になることが発覚した。
それも、復旧に１０日くらいかかる との事。
えっ！これから１０日間も断水・・・。
トイレ、洗面、食事、洗濯・・・それらの日常生活が突然、不自由 になってしまう。ある意味、これは台風の 暴風雨より厳しい 状況だ。

しかも、翌日の夕方、アルバイト先に出勤しようと山を降りる段になって、道路があちこちで寸断 されている事を思い知る。
いつも使っている スペシャルルート２本 が、土砂崩れで完全に 通行止め。
そこで、普段は使わない 大きめの道路 に出たが、そこも、まさかの 通行止め。
迂回路 があると言うので、ナビを頼り に 迂回路 に入るも、悪路で、後輪が パンクするアクシデント。

しかし、出勤時間が迫っている ので 予備タイヤに交換 する余裕はなく、そのまま走行。なんとか 職場近くのガソリンスタンド にたどり着くが、もはや 後輪のタイヤ は、使い物にならなかった。まだ 新品 だったのに・・・。
そのガソリンスタンドにクルマを預け、そこから ３０分歩いて出勤 する。

それにしても、その日、走った ３本のルートの惨状 は、凄かった。
アスファルトの道路 が、ボコボコに 穴があき、波打っている 上に、落石 や 倒木が、そこら中に散乱 していた。
こりゃぁ、復旧までに相当かかるなぁ・・・。

やはり、今回の台風は、並じゃ無かった のだ。
床下や床上まで浸水した家、土砂に埋まった家も、半端な数では無い。
これが、自然の猛威 というやつだ。

そして、思った。
山の上の自宅は、市街地から何と遠いことか・・・と。
普段は、１５分ほどで市街地に出られる ので感じてなかったが、その スペシャル・ルート２本が通行止 となり、比較的大きめのルート２本 も 迂回路 を通らざるを得ない状況となり、山の上 が、災害時には、陸の孤島 になり得る事を実感した。

ちなみに、１２日と１４日には、ゲストの宿泊予約 が入っていた。
早めに 日程変更 してもらったので、事なきを得たが、ゲストが来ていたら、大変だったろうなぁ・・・。

しかし、まだ終わったわけではない。
これから約一週間、断水が続くズラよ〜！