見出し画像

田舎は田舎でも、別荘地は異世界なのだ!

伊豆の山の中でセカンドライフを送っているペースケです。
実は私、40年以上、首都圏で暮らしていましたが、それまでは四国のド田舎で育ちました。

だから、田舎暮らしは身に染みています。
当時は、田舎が嫌で嫌で、1日も早く都会に出るのを楽しみにしていました。
そして、大学進学を機に、晴れて田舎を離れ、東京に出たわけです。

そんな私が、57歳で再び都会を離れ、伊豆の山の中に移り住みました。
その理由については、前にもお話ししていますが、固定費を可能な限り圧縮して、持続可能な老後を送るためです。

しかし、この時点では正直、別荘地がどういう所なのか判りませんでした。
単に安くて手の掛からなさそうな物件を見つけたから、移住を決めました。
結果として、とてもラッキーだったのですが、何がラッキーだったのか、これから具体的に、お伝えしていきたいと思います。

まず驚いたのは、高校生まで住んでいた四国の片田舎と、新たに移り住んだ伊豆の山の中は、全く別物でした。
もちろん、四国と伊豆という地理的な違いはありますが、そう言う違いではありません。

私が移り住んだのは、40年くらい前に造成された山の中の別荘地でした。
東海道線の駅やスーパーのある町までは、クルマで約20分。
家のまわりは樹木に囲まれ、イノシシも出ます。

しかし、ここでの暮らしは、ナゼか、とても都会的なのです。
まぁ、ちょっと考えれば判ると思いますが、別荘地の住人は、ほぼ、地元の人間ではありません。しかも、定住している人は、2割〜3割です。

田舎特有の濃い近所づき合いが皆無なのです。
町内会が無いので、田舎なら避けられない地域活動などもありません。
自治会は有りますが、入会は自由だし、属しているのは地元の人間では有りません。みんなサバサバしています。(例外はあるかもしれませんが・・・)

ゴミは、都会のマンションのように365日24時間、好きな時に出せるし、簡易浄化槽ですが、水洗トイレです。
水道・ガス・電気も来ているし、なんなら光回線も通っています。

家の中にいる限り、都会のマンション暮らしと大差はありません。
強いて言うなら、近くにコンビニが無いのが不便なくらいです。

しかし、朝から鳥の鳴き声が聞こえ、樹々のざわめきを直近で感じられます。
視界に入るのは、樹木と遠くの景色だけ。
ペットも自由に飼うことが出来ます。野生のイノシシやシカ、タヌキ、リスも生息しています。クモやヤモリ、ゴキブリやムカデも居ますけど・・・。

話は戻りますが、私が高校生まで過ごした四国の片田舎と、環境や風景こそ似たり寄ったりですが、ライフスタイルは全く違います。

伊豆の山の中での暮らしは、今年5年目に入りましたが、あまりにも過ごし易過ぎて戸惑うくらいです。
よく、田舎暮らしの失敗例として、地元の人間との軋轢が挙げられますが、その点に関して別荘地は、別格です。

もちろん、隣人に恵まれるとは限りません。
どこに住もうが、合わない人、気に食わない人は居るものです。
しかし、別荘地なら、例えそんな隣人が居たとしても、付き合いたくなければ、全く付き合わなくても暮らしていけます。

あと、問題になるのが交通の便ですが、私が暮らしている別荘地には、町と別荘地の間を1日2往復するタウンバスが走っています。
これは、別荘地の管理費で賄われていて、オーナーやその家族は無料で利用する事が出来ます。ただ、1日2往復だけなので、日常的に利用すると言うよりは、何かあった時の担保としての価値しかありません。

だから、歳を取って、クルマの運転が難しくなったり、そもそもクルマの免許を持ってない人は、ここで暮らすのは大変かもしれません。

しかし、田舎暮らしというのは、別荘地じゃなくても、移動手段を自分で確保しなければ暮らしていけないですから、クルマが無いと暮らせないというデメリットは、別荘地特有のものではないと思います。

ちなみに、私は最近、原付2種のスクーターを手に入れて、移動手段として使っています。
ガソリンが高騰している折もあって、コスパの良いバイクは重宝しています。

田舎でありながら田舎では無い別荘地。
それは、まさに田舎の異次元エリアです。
皆さんも、セカンドライフの移住先として、選択肢のひとつにしてみては、いかがでしょう?
きっと気に入ると思うのですが・・・。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?