モラトリアム

セカンドライフとは、人生最後の猶予期間。

昔「モラトリアム」と言う言葉が流行った。
経済用語で「支払猶予」の意味だが、それが拡大解釈されて「人生の猶予期間」と言う意味で使われた。
主に社会人になる前の学生時代を「モラトリアム」と言った。

当時、新宿の4畳半のアパートで学生時代を過ごしていた自分は、よく「今はモラトリアム期間だから」と言い訳して、一日中、部屋の中でゴロゴロしていた。

その後、紆余曲折を経て、現在に至るわけだが、思うに、今も「第2のモラトリアム期」なのでは無いか???
何に対する「猶予期間」かと言うと、「人生の終焉に対する猶予期間」だ。

そう言うと「余命宣告をされた人」・・・みたいに聞こえるかもしれないが、例え、あと10年、20年生きたとしても、現役を引退した後の人生 は「余生」であり、「セカンドライフ」なのだ。

現役」と何が違うかと言うと、「セカンドライフ」に突入した時点で、時間が止まってしまう。もう、そこから先は無い。
その代わり、心の平安 が訪れる。

他人と争う 必要も無いし、もう 上を目指す 必要も無い。
足りない分の生活費を稼ぐ 必要はあるかもしれないが、シャカリキになって稼ぐ 必要は無い。出世の見込みは無い のだから。

問題は、毎日の暮らしに、ほとんど 変化が無くなってしまう ことだ。
刺激 と言っても良いかもしれない。
平穏無事な毎日 と言うのは、そう言うことだ。

人生、山あり谷あり」と言うけれど、セカンドライフ は、なだらかな下り坂 である。だから、敢えて「人生の終焉に対するモラトリアム期」なのだ。

中には、政治家や医者、作家など、還暦を過ぎても第一線 で活躍している人がいるけれど、そう言う人たちは 例外中の例外 だと思う。
バッドボーイズ」も、「ジェームス・ボンド」も引退する。
ゴルゴ13」も、そのうち引退するだろう。

人生に「空白の時」は必要だ。
それが「モラトリアム」だと思う。
そして、「セカンドライフ」は、最後の「猶予期間」なのである。

その「猶予期間」を使って何をするか?
何もしない。
ただ時間を浪費するのみ。

そのうち、何かしら見えてくるかも知れない・・・。
死ぬまで何も見えないかも知れない・・・。
人生とは何か という事が。

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