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還暦を越えてから、文字を右手で書くようになった理由。

私は、今年の9月で63歳になるが、それまでの約60年間、ずっと文字を左手で書いてきた。もちろん、左利きだからだが、普通は矯正するのに、私は矯正しなかったのだ。

そのせいか、自分の書く文字は、独特の癖がある。
バランスが悪いとは思わないんだが、癖字は癖字だ。

ところが、最近、急に思い立って、右手で雑記を付け始めた。
本当に、急に思い立った。別に何かキッカケになるような出来事があったわけでも、誰かから強要されたわけでも無い。

そして、右手で書いた雑記帳(A6版の小さなノート)が、すでに4冊になった。
期間としては、まだ3ヶ月程度だが・・・。

右手で書こうと思った理由の一つは、左脳を鍛える事で認知症の予防になるんじゃないかと思ったのだ。
AB型は、認知症になる確率が8割くらい、それ以外の血液型より高いらしい。
私は、AB型の左利きなのだ。

まぁ、それは別にして、結論から言うと、右手で文字を書くようになってから、不思議な事に、文字を書くのが楽しくなった。
左手で書くより、当然、文字のバランスは悪いが、スラスラ書けるようになったのだ。ストレスが無くなった。

考えてみると、右から左へ書く横書きの日本語や英語は、右利きに有利だ。
左利きだと、どうしても不自然になってしまう。
(縦書きの日本語は、右から左に書くので、もしかすると左利きに有利なのかもしれない・・・)

変な表現かもしれないが、右手で文字を書くと、いつまでもずっと書いていられる。それに対して、左手で書くとすぐに疲れる。
もし、幼い頃から右手で書くように訓練していれば、学生時代、ノートを取るのに苦労しなかったかもしれないなぁ・・・と今更ながら思うのだ。

昔は、左利きでも、ほとんどの人が右手を使うように矯正されたが、最近は、あまり矯正しなくなったらしい。
私が子供の頃は矯正するのが普通だったが、なぜか私の家ではうるさく言われなかった。だから、文字も食事も左手を使った。

しかし、今にして思うと、文字だけは矯正すべきだったと思う。
なぜかと言うと、右手で文字を書く方が「楽」だからだ。
やはり、左手で文字を書くのは、どこかに無理をしている部分があるのだろう。

文字を考えた人が、そこまで考えて作ったのかどうかは知る由もないが、とにかく、文字は右手で書いた方がストレスが少ない。
60年間、左手で文字を書いて来た私が言うのだから、これは間違いない。
左手で文字を書くより、右手で文字を書く方がノート(紙)に対する抵抗(摩擦)が少ないのである。

まぁ、最近は、手書きするより、パソコンやスマホに文字を打ち込む機会が多くなったが、まだまだ学生は、ノートに手書きする事もあるだろう。
左利きに生まれついた人は、面倒だが、右手で文字を書く練習をした方がイイ。
私は、人から何かを押し付けられるのが嫌いだが、こと文字に関しては、右手で書いた方が絶対に有利だ。


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