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糖質制限反対派の正体見たり枯れ尾花・・・。

伊豆の山の中でセカンドライフを送っているペースケです。
5ヶ月前から糖質制限を始め、順調に血圧と体重を落としている私ですが、「糖質制限は良くない」と言う説が、ずっと心の中につきまとっていました。

なぜ、糖質制限に反対する人たちがいるのか?
その論拠は何なのか? 
なんとなく、低血糖症との関連を感じてはいたのですが、先日「図書館」で見つけた宗田哲男著「ケトン体が人類を救う」と言う本を読み、その正体が、ようやくわかりました。

まず結論から言うと、糖質制限反対派の大元は「日本糖尿病学会」で、彼らの拠り所は、糖質エネルギー説とケトン危険説のようです。
宗田氏の解説では、その2つが大きな誤解であり、糖質制限は、人類に取って正しい方向である事を知りました。

何の事か、さっぱり解らないですよね?
人間のエネルギー源をクルマに例えると、ガソリンと電気のハイブリッドのようなもので、人間の場合、燃料のひとつが糖質(ブドウ糖)で、もうひとつがケトン体(タンパク質や脂肪が変化したもの)なのだそうです。

そして、これまで糖質こそがメイン燃料で、ケトン体はサブ燃料と考えられていたのですが、最近の研究から、それが全く逆であり、現代人は、サブ燃料である糖質を摂り過ぎてしまった為に、糖尿病や生活習慣病、アトピー、癌などに犯されるようになったらしいです。

私がいくら力説しても、誰も納得出来ないと思うので、興味を持った方は、宗田氏の「ケトン体が人類を救う」と言う本を読まれる事をオススメしますが、ここでは、本の内容をかいつまんで紹介したいと思います。

まず、宗田さんは産婦人科医で、その立場から、妊婦糖尿病の研究をする中、糖質制限の必要性を説いています。

そして、宗田さんの研究成果の中で、常識を覆す結果となったのが、新生児のエネルギー源は、糖質(ブドウ糖)では無く、ケトン体だった事を発見した点です。
これまでは、新生児のエネルギー源は、糖質だと信じられていたのです。

そして、この事から、人類は、そもそも、ケトン体をエネルギー源として生命を維持して来たが、ここ300年くらいの間に地球上に広まった白米や白パンなどの主食が、糖質神話を作り上げてしまったと言うのです。

ケトン体というのは、コレステロールなどの脂肪とタンパク質の総称です。
世の中には卵生の生き物が数多くいますが、この卵には、糖質はほとんど含まれていません。卵から孵る子供は、卵に蓄えられた脂肪とタンパク質だけを栄養源として成長するのです。
同じように、人間の新生児も、母親の胎盤から脂肪やタンパク質を受け取って成長し、この時点では、糖質は必要としていません。

ところが、脂肪やタンパク質などのケトン体の血中濃度が高まるのは、飢餓や栄養が足りてない時だという誤解が医学会にはあって、妊婦の血中ケトン濃度が高いと奇形や知恵遅などが発生する危険度が高まると信じられて来たのだそうです。

そういう根拠のない誤解が長い間、まかり通っていたがために、糖質制限に反対する医者が多いのだとも。
現代のネット社会では、専門家よりも一般人の方が、糖質制限に対する理解が深まっているというのも皮肉な話です。

宗田さんの主張には、もちろん、数多くの治験があります。
自分の産婦人科で実施した糖質制限食による妊婦糖尿病の改善例を挙げながら、糖質制限の重要性を説いています。

人間が、組織的に農耕をするようになって約4000年が経過していますので、米や麦などを主食とする糖質生活が定着してもおかしくない・・・と思われるかもしれません。私も、そう思ってました。

しかし、人類が登場して 約700万年の間、私たちは糖質に頼らない食生活を続けていたのです。
それが、たかだか4000年で身体の代謝システムが変わるでしょうか?
しかも、私たち日本人が日常的にコメを腹一杯食べられるようになったのは、1960年以降だと言われています。ほんの60年です。

長くなりましたが、私自身、糖質制限を始めるまで、約30年間、ずっと太り続けていました。
そして5ヶ月前、体重が90キロを超えたのを機に、糖質制限を始めたのです。
最初、体重の変化はありませんでしたが、すぐに血圧が安定しました。

10数年、飲み続けていた血圧降下剤を、糖質制限を始めてから1ヶ月ほどで断つ事が出来ました。血圧は、上が130以下で安定しています。
さらに、3ヶ月で体重が20キロ減りました。
カロリー制限はしていません。白米と小麦、そして砂糖以外は、何でも食べます。
ふらついたり、目眩がしたりという事もありません。

不定愁訴を抱えていたり、高血圧や糖尿病に苦しんでいる人は、とにかく一度、糖質制限にチャレンジしてみるべきだと思います。

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