３年前、ここに越して来てから暫くは、順風満帆 だった。
それまで不安だった 老後の生活 にも、一脈の光明 が差し込んで来た。
静かで平和な毎日・・・それが、山奥中古別荘暮らし のはずだった。
ところが、一昨年の暮れあたりから、それが 怪しくなって来た。

まず、不整脈 が見つかり、大学病院で検査 する羽目になった。
一時は 手術も覚悟した が、幸いにも薬で正常に戻ったので、様子見 となった。
しかし、完治したわけではない。

その翌年、２段ベッドの上で作業していて、梯子を踏み外し、肩を脱臼。
半年近く痛みが続いた。これも、未だに完治していない。

そして、その年の夏、台風１９号による被害 で ２週間の断水。
さらに、市街地と山の上を結ぶ 生活道路 のいくつかが、土砂崩れでいまだに不通 になっている。
ウチから一番近い 日帰り温泉 に降りる道は、今年の５月まで通れない。

これだけ不運が続いているのに、さらに今年は、新型コロナウイルスのパンデミック という 世界規模の災厄。
民泊のゲスト は、ほとんど来なくなり、株の大暴落 で青息吐息。
将来への不安 が、一気に膨らんだ。
そして、そんな矢先に、ここ４〜５年、忘れていた 尿道結石の痛み。

この歳になって、まだ 試されている のだろうか？
後は、緩やかな坂を下って行くだけ・・・と思っていたのだが。

人生、山あり谷あり。
それは十分、わかっている。
しかし、その 頻度 は、みんなに平等 なのだろうか？

ちょっと 弱気になっている自分 を感じる。
まぁ、今は 世界中の人々 が、弱気になっている のかもしれない。
こういう時は、ただ、じっと 嵐が過ぎ去るのを待っている べきなのか？

新型コロナウイルスのワクチン が登場したら、一気に 風向きが変わる のだろうな・・・。
今は、それを待つしかない のかも・・・。
結局、他力本願 か・・・。

今、自分に出来ることは、結石の痛みに耐えながら も、希望を捨てない こと。
そう言えば最近、青魚の生臭さが苦手 だった自分が、「魚の干物」に挑戦した。
結果は、実に 美味い と感じた。
以来「魚の干物」が、定期的に食卓にのぼる ようになった。

この歳になっても、こういう 発見 があるのだ。
まだまだ人生、楽しみが残っている かも知れない・・・。