テニス素人が考えるコーチングの良し悪しについて


 今回のテーマは女子テニスにおけるコーチングの良し悪しを考えて見るわけですが、改めるまでもなく、私テニバカはまごうことなきテニス素人でございます。


 ただそんなテニス素人がなぜプロの領域につっこんだことを書くのかといいいますと、テニスは素人ではございますが、人に物を教えることについては人並みか寧ろそれ以上やってきた、というか現在進行形でやっている立場の人間だということをここに宣言したいと思います。


 そんなわけで、本題に入らさせていただきますが、このテーマを思いついたきっかけになった人物がおりまして、それは現大坂なおみのコーチである、サーシャ・バジンコーチその人であります。


 サーシャコーチを調べているうちに、人に物を教える考えかたに共感を覚えたのもそうですが、女性に物を教える基本的な考え方と、それを実践できていないテニスコーチが多いのではないかと思った次第だからであります。


 良いコーチングを一言でいえば、教えられたプレイヤーがしっかりそれを身につけた時に、初めて良いコーチングと逆算して考えられるかによります。


 もう少しわかりやすく言いますと、相手のことを考えずに一方的に教えて、それを教えた側が勝手に理解してくれるだろうという考え方は、一昔前の軍隊的な考え方で話になりません。


 テニスの技術的な知識は、プロのコーチとして仕事を始めているわけですから、各々勉強して人に教えらえるようなレベルに達しているわけで、そこの差はいっても誤差とはいいませんが、大きな差というには開きはないと素人ながらでも思います。


 ではコーチの差となってくる大部分は、技術を教えてそれをプレイヤーがしっかり身につけさせることができるのかというところです。つまりコーチは答えをわかっていても、それをそのまま教えたところでプレイヤーがしっかり身につけられるかコーチとして考える必要があります。


 更にプレイヤーがどうすれば身につけられるのかを考えていくと、ひたすら教えに教えたところでそれを全て吸収できるのかといえば、そんなことは無理な話で、いかに教える中でプレイヤーに考えさせゆだねることによって身につけさせることがでてきます。この教えすぎないことのさじ加減がとにかく難しいのは、人に伝えることの難しさにも共通するので、皆さんにもわかっていただけるのかと思います。


 更に更に、これに加えて女心の難しさもあるわけで、男性ならばこれやっとけって言って、それをあまり深く考えることなくやってくれることは男性ならばままあることだけれども、女性でこれが当てはまることは、まずないわけであります。


 昔の教え方でいうと、褒めてのばすか叱ってのばすかと言われていましたが、そんなものは当然人間なんて2パターンなわけがないので、これを事細かく分析してどういったアプローチで教えていくかが重要になってきます。


それだけに、これといって具体的なことが何一つ提示されていませんが、少なくとも確実に1つこれだけは誰にでも共通の良いコーチングの1つを挙げておきます。


 それは「アドバイスはシンプルにわかりやすく手短に」です。


 これに関しては説明不要だと思います。ちなみにこれの逆は「複雑に難しく長々とアドバイスをする」となります。これが良いか悪いかなんて誰でもわかりますよね?


 最後にこれだけコーチングという難しさを説明したようなnoteになりましたけど、これだけ難しいコーチングを簡単にしてしまう魔法の組み合わせがあります。


 それはコーチとプレイヤーで師弟関係が自然とできていれば、教える側はそれほど苦労せずともプレイヤー側がしっかり吸収してくれるわけです。

 よくグランドスラム優勝者がコーチとなってレジェンドコーチと呼ばれていますが、このレジェンドコーチとそのレジェンドコーチを尊敬しているプレイヤーの関係が築ければ魔法の組み合わせが完成します。


 大坂なおみはウィリアムズ姉妹を尊敬しているわけで、そのセレナ・ウィリアムズのヒッティングパートナだったサーシャ・バジンは魔法の関係にあるわけであります。更にベンチッチもヒンギスがコーチになれば魔法の関係になれたでしょう。魔法の関係にあれば、教える側は単に「いいぞ、その調子だ」という何気ない一言でさえ違いが生まれます。


 だからこそレジェンドでないコーチであれば、如何にして上手く教えてプレイヤーを高みに導けるようにしないといけないわけです。



#女子テニス #サーシャ #大坂なおみ #ヒンギス #ベンチッチ




 





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