TENNEI

離島八丈島でSDGsと実証実験の場TENNEIを 運営しているフィールド長のnoteで…

TENNEI

離島八丈島でSDGsと実証実験の場TENNEIを 運営しているフィールド長のnoteです。 主にQoLと離島におけるサーキュラーエコノミーを探究して参ります。

最近の記事

再生

8jo Zero Emission Factory

早速、再生可能エネルギーで映像を作ってみました。 「サブテナブルを伝えるストーリーはサステナブルで作る」 そんな当たり前なことを当たり前にやって行きたいと思っています。

    • 遂に風力発電が完成

      敷地内に、待望の風力発電が完成しました。 この再生可能エネルギーを使って、映像制作やXR開発を行なって参ります。 『サステナブルを訴求するメッセージは、サステナビリティに作る』 これが、私たちのコンセプトです。 これから、世界を良くするストーリーを風で作り、風に乗せて発信して行きたいと 思います。

      • 日常が非日常へと昇華する島

        先日1週間ほど休みを取って家族で石垣島に行って非日常を思う存分満喫してきたのですが、QoL(Quality of life)的にはいかに日常を非日常に昇華させるかが結構重要なファクターなのかと感じています。先週の日曜日、休日でしたが一件だけ面接の約束があったのでオフィスで面接した後、シュノーケルマスク片手に車で5分のところにある底土海水浴場へ向かい、防波堤からダイブして60分程シュノーケリングを楽しんで島の反対側にある南原千畳敷で夕日を干渉して帰宅しました。 八丈島は羽田か

        • 八丈島にてSpaceXのStarlink Roam(旧RV)セットアップ完了です。

          なんと軽トラに搭載です笑! ご存知の通りイーロンマスク氏がウクライナに提供した衛星インターネット接続サービスで地表から約550kmという低軌道上に多数の通信衛星を配置して協調動作(衛星コンステレーション)により従来の衛星通信の弱点だった遅延などを解決。これにより自然豊かな八丈島どこでも空が見える場所であれば快適なインターネット環境となります。 また、災害等の通信障害や停電(DC供給)時にも強く、さらに八丈島で2本敷設されている海底ケーブルの1本が切れた時のトラフィックによる「

        8jo Zero Emission Factory

        再生

          仮想月面に行ってきました・・・

          JAXAと日産が伊豆諸島三宅島の新鼻新山(にっぱなしんざん)にて月面ローバ(探索車)の実証実験を行ったと聞いて居てもたってもいられず三宅島に初上陸しました。新鼻新山は1983年の噴火によりわずか一夜で作られた火砕丘です。 このスコリア(火砕物)が月面のレゴリス(固体の岩石の表面をおおう軟らかい堆積層の総称)に似ているとの事で今回このエリアが採択され屋外フィールドの実証実験が行われたとの事です。なんともまぁ夢のある実験でして車両は侵入禁止ですが徒歩で入れる道(やや獣道)がありそ

          仮想月面に行ってきました・・・

          自然を深く観察すれば森羅万象をよく理解できる

          「自然を深く観察すれば、森羅万象をよく理解できる」 これはドイツの理論物理学者アルベルト・アインシュタインの言葉です。 写真は八丈島にある裏見が滝という場所ですが、ストレスが溜まるとここに来てマイナスイオンをたっぷりと浴びます。(従来はTENNEIの裏山の三原山に通うのですが現在は通行止めのため)自然観察というよりは、単に歩くだけで心身が癒され思考が鮮明になるのが分かります。さすがに森羅万象をよく理解できるレベルまでには達していません。それもそのはずアインシュタインは森羅万象

          自然を深く観察すれば森羅万象をよく理解できる

          八丈島の風で映像を作る!

          ゼロ・エミッション、カーボンオフセット・・・国、行政、企業など官民一体での取組みはAfter Covid19で一気に加速されています。脱炭素化社会に向けて企業もスコープ3の段階にきておりサプライチェーンも例外ではありません。ゼロ・エミッションやカーボンオフセットを提言した企業のPR映像も最近では多く目にします。『だったら映像も再生可能エネルギーで作るべきでは・・・』きっかけはそんなシンプルな発想からでした。八丈島島内でも地熱発電再稼働に向けて着々と工事は進んでいますし島内あち

          八丈島の風で映像を作る!

          形になってきたタイニーハウス

          八丈島に来るたびに、一人でコツコツと作り上げていたタイニーハウスがやっと形になりました。このタイニーハウスは廃材と建築余材とデットストックを使用したもので材料費は約8万円ほどとなります。 基本的には島で発生した材料を島で消費する地産地消のサーキュラーエコノミーが コンセプトとなります。 発想のきっかけは八丈島の空家問題と移住者を受け入れる物件の少なさからなのですが八丈島だけでなくこの空家問題は東京都だけでも82万戸、住宅ストック数1.13倍と恐ろしい数値で、これが地方となると

          形になってきたタイニーハウス

          離島からデジタル田園都市国家構想について考える

          デジタル技術で都市と地方の格差を埋める「デジタル田園都市国家構想」 関連予算は総額5.7兆円と公共工事の6兆円に匹敵! https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA274O70X21C21A2000000/ うむ〜まったく離島とは縁遠い感じの構想タイトルですね・・・まっそれはさておき離島から着目すべき点がいくつかあったので私なりに考察してみました。 1)デジタル対応インフラの整備 ・2023年度までに5G普及率を9割に ↑素晴らしい

          離島からデジタル田園都市国家構想について考える

          フルリモートアイランドワーク『自分らし区』

          以前からQoLに紐づくフルリモートアイランドワークに関して探求しておりましたがこの度、東京都の実証事業として八丈島にてデジタルスクール『8jo Digital Camp』を八丈島TENNEIで開講する運びとなりました。まっ、デジタルスクールなんてどこにもある訳で、さほど珍しくは無いのですが本スクールは離島で学んで離島にそのまま移住しましょう!そして自分らしく生きませんか・・・というスキームでして、あえて『点』である離島を『面』である『区』としたコンセプトとしております。下記の

          フルリモートアイランドワーク『自分らし区』

          クリーンエネルギーの場に企業が集まる時代

          もの凄い勢いかつグローバルでScience Based Targetsイニシアティブ(SBTi)に参加する企業が増えています。日本もいわゆる大手と言われる企業のほとんどが参加していますが、これにより世界各国のサプライチェーン排出量の見える化が活発となる事は間違いないと思われます。工場や倉庫などは自家消費用太陽光発電を用いる等の施作が可能ですが本社やバックオフィス等はDX化が進みデータドリブン経営に拍車がかかる一方電力需要は増すばかりでパワーグリッドが再生可能エネルギーにならな

          クリーンエネルギーの場に企業が集まる時代

          SXに関して真剣に考えてみた・・・

          DXという言葉が定着しつつ期待値も上がる昨今、 EX(Energy Transformation)とか SX(Sustainable Transformation)という単語を耳にします。 DX、EX、SX・・・例えスモールスタートでこれらに取り組むにしても一番重要だと感じるのはwhy・how・whatのゴールデンサークル理論だと感じていて「何をやるか」が重要では無く「何でやるか」というコアな部分が無いと共鳴共感を生み出せない。「よ〜し我が社もDX推進だ!」とトップダウ

          SXに関して真剣に考えてみた・・・

          伐採木のサーキュラーエコノミー

          写真は八丈島の伐採木を自由に持って帰り再利用できる広場です。持ち帰れるようにある程度の長さで切断され一定の期間を過ぎると薪に適したサイズに切断されます。持ち帰る人は指定の用紙に大まかな本数と使用用途を記入し設置してあるポストに投函します。ご存知の通り木材は燃やさない限り炭素は固定化されたままです。これを再利用する手は無いと思い適度なサイズを選んで軽トラに積み込みTENNEIの敷地内で丸太櫓(名付けて八丈富士見櫓)を組み上げる予定です。(まっ私の出来ることはこの位)今ウッドショ

          伐採木のサーキュラーエコノミー

          人間工学と工業デザイナー

          解体前に捨てないでおいてもらった昔の足踏みミシンです。今となっては無骨だけれど(もの凄く重いです)どこかエレガントなフォルム・・・機能性を追求しながらも美にこだわる工業デザイナーって凄いなぁ〜と改めて強く感じました。もはや作品と言っても過言では無い気がします。そんな工業デザイナーに敬意を表し、これまた大切に取っておいた京都鳶西川組が使用していた波板釘が打ち込んである杉板足場を組み合わせてみました。ジョイントはビスケットジョイントを使わずあえて「かすがい」でジョイントしておりま

          人間工学と工業デザイナー

          離島産業振興の障壁(その2ネット回線)

          世間では5Gに期待を寄せられていますが、そもそも202X年に人口カバー率70%(5Gは基準展開率)とか掲げていますが本当に必要としているのは実はとり残された30%の人々なんです。離島は特に海底ケーブル敷設という大きな工事が必要とされここ八丈島にも2本の海底光ケーブルが敷設されていますが、時間帯によってトラフィックが半端じゃなくどこからか変なパルス信号出てるんじゃ・・・とか深海でサメがケーブル噛んでんじゃ・・・と疑うくらいwi-fiスピードが遅くなる時もあります。このままの状況

          離島産業振興の障壁(その2ネット回線)

          離島産業振興の大きな障壁(その1物流)

          離島振興における大きな障壁の一つに物流があります。ここ八丈島こそANAが飛んでいるので宅配便で送れるものに関してはストレスはさほど感じませんが、大型家具や家電に関しては本島から送れないもしくは購入価格と同じもしくはそれ以上に送料がかかる場合があります。特に前例の無い精密機械のようなものに関してはメーカー側ではかなり渋るケースがあります。私の場合3dプリンターの輸送にかなり手こずり最終的には小型のものは八丈島で中型のものは広尾オフィスに置くことにしました。中型3dプリンターの保

          離島産業振興の大きな障壁(その1物流)