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優しい海

いつも行かない浜へ行って、そこでまた新しい発見。そこにはシーグラスはひとつもみあたらなくて、シャラシャラと貝が音をたてているような場所でした。 
そしてね、気づいた。ここ、生き物の気配がない。
浜とはいってもここは埋め立てられてできた場所なのです。

ちっちゃいものクラブ。

このあといつも行く浜へ行ってシーグラスをたくさん拾いました。いつものように貝がいて、ヤドカリがいて、蟹がいました。釣りをする人がいて、カサカサと走り回る小さな生き物の音がありました。

同じ島でもこんなに違う。

震災を振り返るニュースや映像が頻繁に映る時期となりました。数年前に震災で転覆した船がこちらに流れ着いたこともあり、やっぱり海はつながっているんだという思いが強くなってくる時期でもあります。

島の人の中には、海は恐ろしいと教えられて近寄らない人たちも少なくありません。親にそう育てられたことで、泳げない(泳いだことがない)人も多い。

海に行くことも森へ分け入ることもそうだし、
火を使うことも(はさみをはじめとして)刃物を使うことも、大げさにいえばすべて命の危険とひきかえの行為。
普段はそういうふうに言うことも考えることもめったに無いけれど、意識的であることは神経質でいることとはちがうから。意識的でいよう、と私は思う。

今日の海は優しかった。

トップにあげた写真とちっちゃいものクラブは夫が撮影してくれたもの。貝がらで手がふさがっている私にかわって撮影ボタンをおしてくれました。トップの写真、見たことない植物だった。このアングルは壁紙にいいんじゃないか、といってパシャパシャ撮っていました。いいねえ、そういうの好きだよ。

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