愛は止まらない。

私、落語にちゃんと出会って、だいたい22、3年ぐらいやけど、やっぱり落語って面白いし、落語の話をしてる時が一番楽しい。

入門してから、いろんなお客様とかいろんな世話人の方と出会っては別れ、出会っては別れした。

思い出したら、懐かしくなってくるなぁ。
あの、謎の古民家、まだあるんかなぁ。

ずっと、来てくれてたお客様、ある日、別の噺家からお亡くなりになったと聞いたり。


落語を聞くことに飽きたり、私の芸が進歩しないんで他の人を応援することにしたりと事情はそれぞれだけど、やっぱり「ずっと応援してます!」と言ってくれてた方が、しれっとフェードアウトするんは、寂しい。しかし、まあ、仕方ないよね。

自分が落語家になった理由の一つに、「もし世の中が嫌になっても、できたらただただ笑って生きていてほしい」というのがあるので、誰かを応援するコミュニティが、誰かの居場所になるのはええなぁと思う。けど、人と人が出会うと何かしらの衝突が起こってしまうこともあるので、舞台の芸以外のところで、どこかに行ってしまうお客様がいると、ちょっと残念だったりする。

いや、何が言いたいかと言うと、とりあえず、二十年近く落語と関わってきて、こんなに面白いもんを間近で感じられてるなんて、よかったわ〜、てこと。

知ってるネタだからどうやねん。と思うし、噛まずにしゃべるからどやねん?とも思う。(全然、稽古してないなって感じるのは論外やけど)

考察を感じられる舞台は、それだけで面白いけど、
ただただ、面白い台本を噛まずに喋ってるだけでは物足りなく感じる。
(どう思うかは、人それぞれやけどね)

まだまだ、落語をしがんで生きれるなと思うと、ありがたいよねーってだけの話。

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