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ミーハーな気持ちが持つパワー

久しぶりに、わーっと盛り上がるタイプのライブに行った。
本来の自分を思い出せた気がしている。本当に本当に行って良かった。

FM802主催のRADIO CRAZY。いわゆるフェス。
会場には大小4つのステージがあり、3日連続でたくさんのアーティストがライブをする。

私が行ったのは3日目、12月27日金曜の回。
bonobosホストでゲストボーカルを招きながらFISHMANSトリビュートライブをするということで、こんな最高すぎる貴重な機会はない!と参加したかった。が、この日は金曜、しかも最終出勤日だった。
休むことに気が引けてギリギリまで悩んだのだけれど、仕事がもう落ち着いたな、と思えたので周りにも相談し、前日26日、半日休みを取らせていただけることが決まった。
チケットは既に売り切れていたけれど、ツイッターでチケット譲ってくださいと呼びかけるなんてことを生まれて初めてしてみた。日付も変わってライブ当日になったころ、チケット譲りますという人が現れた。
こんなことをするタイプの人間ではなかったので、なんだか一歩大人になった気がして嬉しかった。(充分いい大人な年齢なのだが)
ハツラツした感じの良い素敵な女の子から、当日会場でチケットを受け取った。

会場入りしたのは16時。フィッシュマンズトリビュートは17時から。
何かとりあえずみようと最初に足を踏み入れたのがオレンジレンジのステージ。
上海ハニーからスタート。高校時代流行っていたものだから、やはりテンションが上がった。2曲目は知らなくて、3曲目は以心電信。これまた高校時代によく聞いていたのでテンションが上がって覚えている限りで一緒に歌った。曲終わり、ボーカルが「1曲目でどかーんと盛り上がって、次の曲はみんな知らねーって雰囲気になって、俺傷つきますわ!」みたいなことを明るく話していて、そんなのもたのしいなーと盛り上がった。
メンバーみんなきらきらとかっこよかったし、やっぱドカンと売れた人たちは違うね〜と思ったのでした。

そうこうしていると17時が迫ってきたので、オレンジレンジの会場を途中退出し、FISHMANSトリビュートの別ステージへ。

bonobosが既に音のチェックのためにステージに立っていた。
しばらくすると彼らの持ち歌THANK YOU FOR THE MUSIC(Nui!)が始まって、FISHMANSトリビュートなのに持ち歌歌うんだ!と予想外の展開に喜んだ。が、いつもと歌い方が随分違って、あえてざっくり歌っている感じで、それは音チェックのためのリハだとわかった。それはそれで貴重なものが観れたからラッキーだった。

そして本編スタート。
Cruisin' Cruisin'というbonobosの持ち歌が始まった。
観客の中にはゲストボーカルやFISHMANS自体が目当ての人も多く、bonobosのことは知らない人も多かったのだが、そんな中、私はファンですと主張せんばかりに、思い切り客席で私は歌っていた。ファン心理というやつだ。洒落てる曲なので、これでbonobosファンが増えたなら嬉しいな。

お次に現れたゲストボーカルは雨のパレードの福永浩平。
雨のパレードは1曲知っていたものの初めてお顔を見たのだが、全身黒のシンプルな装いで、本人がまとう空気がめちゃくちゃ澄んでいてその凛とした佇まいにまず目が釘付けになった。
bonobosの演奏で彼が歌い始めたのはナイトクルージング。
FISHMANSってめちゃくちゃ独特な歌声なので、この世界観を歌うなんてどんなもんじゃいと思っていたのだが、まあ見事にFISHMANSの世界を表現していました。オリジナルと聞き比べるともちろん違う声なのに、嫌な違和感が全くなくて、本当に素晴らしいパフォーマンス。FISHMANSという偉大なアーティスト、その名前に全く負けない唯一無二の雰囲気を彼が持っていたので、こりゃー素敵なアーティストに出会ったと思えました。いつかライブに行こうかな。

その後、別のゲストボーカルも2人出てきて、MUSICやらいかれたBabyも聞けまして。bonobosの蔡さんはSEASONを歌ってくれました。思い入れある歌がたくさん聞けて本当に嬉しかった。

2年半前に地元に帰ってきたタイミングで出会ったFISHMANSとbonobos。私は来年から別の場所で生きていくので、地元を去るタイミングでbonobos✖️FISHMANSに触れられるって本当に幸せなことでした。

最後にはゲストボーカル全員✖️bonobosで明るく、チャンスを披露。音楽を愛する人たちが本当に幸せそうに歌って跳ねていて、観ていて最高でした。

bonobosのあとはウルフルズを観賞。

20年以上続くみんなが知ってるアーティストって、この歳にもなると社会人の一員としてめちゃくちゃ尊敬と感動の念を覚えます。その凄さを近くで味わいたくて6列目で堪能してきました。ガッツだぜ‼︎では泣きそうになってしまいました。泣く歌じゃないのに。さすがのエンターテイナーでした。

フジファブリックの若者のすべても聞きました。ちょこっと思い入れがあり、これまた地元に帰ってから出会った歌なので、聞けて嬉しかったなあ。

最後にはサカナクション。入場規制がかかるほどの人気で、私もめちゃくちゃ後方列でなんとか観れたくち。そんな後方ゾーンでも格の違いを感じられるほど、サカナクション、本当に素晴らしかったです。音も曲も詞も声質も声量もすごい。山口さんの才能を改めて感じました。そしてメンバー全員、その場の空気をサカナクション色にするオーラがありました。カメラワークも照明も良くて迫力が凄かった。ライブ中に、映画やPVの中に入り込んだような気持ちになるのは人生初かもしれません。それぐらい、音が、空間自体が、デザインされていました。印象的だったのは、お客さんたちが手を挙げ楽しむのが逆光で後ろから美しく見えたこと。あれもあの空間を作り上げる要素で、後ろから見たことがまた功を奏したのかな?本当に最高でした。

やっぱ音楽大好きだなーーライブ大好きだなーーーとこの日改めて思いました。音に乗って大勢がヒートアップして会場中幸せで力強いパワーに満ち溢れてる感じが本当に好きです。ポジティブな空間だなあと。小さな箱で味わう良質な音ももちろん素晴らしいけれど、お決まりのフリっていうか、このポイントでこう手あげる、みたいな楽しみ方って超好き!と思いました。みんな、このアーティストが好きなんだねーー!って嬉しいきもちになります。自分のミーハーな気持ちが思い出せて良かったです。そう、本来わたしはミーハーなのだ!ここ1年は悩んでばかりで忘れてました。笑

自分のミーハーを取り戻せる場所、定期的にいかなくちゃな。新しい環境に飛び込む直前の今、そういうこと思い出せて良かったです。人生楽しも!!!

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