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長崎

節目の時の直前、人生6度目の長崎へ。
何度行っても毎回新たな楽しみ方ができていて嬉しい。
開国、隠れキリシタン、信徒発見、龍馬、原爆と、何かと歴史の転換の舞台になってきた土地。時に痛みを伴う変革の時を生き抜いてきた長崎は、静かに耐え忍ぶ街、耐えること、そして赦すことのできる強さと優しさを持つ街という印象がある。高校生の頃に読んだ遠藤周作の"女の一生 キクの場合"がそんな私の中の長崎の印象形成を更に手伝う。

今回気付いたのは、坂の街は、坂があるゆえに見える景色が広く大きく、見えるものが多いということ。

江戸から見えるのは小田原、だけど長崎からは上海が見える。
司馬遼太郎の"竜馬がゆく"にこんな感じの一節があるそうな。(読んだことない。)

海も山も近く開国開港の街という点では神戸と共通しているけれど全く違う。個人的には長崎の方が趣深いように思う!
グラバー園からは目の前に小さな海と巨大な貨物船に護衛艦、クレーン、そして海のすぐ向こうにまた山と街が広がるのが見える。この光景が大好き。
人のいない静かな坂の上の道で、木々の切れ間からそんな景色を見ていると、小さな頃のある夏の日ってやつにワープしたかのよう。

今回は大好きで2度目の訪問のホテルのさるく案内人さん(長崎検定の資格?もお持ち)のおかげで地元の人しか歩かない道をたくさんのお話を聞きながら歩けて、知がまた満たされた!ブラタモリでタモリさんが歩いた場所も歩き、撮影エピソードも聞けました。
案内人さんは長崎と共通項の多い神戸にすごく行ってみたいとのこと。何かにのめり込むっていいなあ。好きなものがあるって本当にいいなあ。
長崎の方がいいと思うけど笑、神戸も知らないだけでいろいろ魅力があるのかも!

ナンセンスマシーン展をしている長崎県立美術館も行きたかった!毎度欠かしたことのない王道コースのひとつ出島も行けないほど他で満喫したので、いい意味で時間がなかった。また数年後に来よう。

迷うことも多いけれど、ときにはいろんなことを受容して、柔らかく女らしく、そして自分にとって大切にしたいこと、大切にすべきことから目を背けずに生きられたらなあと、まあ難しいんだけど笑、そんなことをぼんやり思う。具体的な希望が出てこないときは大きなテーマを考えるだけでもいいだろう。多分。

#エッセイ #エッセー #旅行 #日記 #長崎

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